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仙台、昇格組C大阪に屈辱シュート3本のみ。GK林が故郷で奮闘し何とかドロー

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[10.23 J1第27節 C大阪0-0仙台 金鳥スタ]

 ベガルタ仙台は昇格組同士の対戦となったC大阪戦でスコアレスドロー。前回ホームの1-1に続く2試合連続ドローだが、この日は屈辱を味わった。順位も今節まで仙台が13位に対し相手は4位と“差”をつけられているが、この日はC大阪にシュート24本を打たれたのに対し、仙台は3本。特に後半は0本とまったく歯が立たなかった。

 仙台によると、手倉森誠監督は「もっと高みに行こうとするセレッソと、残留争いからどうしても抜け出したい我々と、順位の違いはあれどお互いがより高みを目指すためのゲームでした。同じ昇格組のライバルとして絶対に負けたくない相手でした」と話しつつも、「今シーズンのセレッソの攻撃力、チームでの守備力を見たときに、本当に上位にふさわしいチームだと思いました」と相手の攻撃力の高さに脱帽した。

 そんな中、無失点に持ち込んだのはGK林卓人の奮闘だ。ファインセーブ連発でゴールにカギをかけた。持ち味の反応の良さを活かしてゴールを死守した。くしくも大阪出身で故郷に錦を飾った形だ。指揮官は「彼は大阪の人間だし、彼を応援してくれる人もこの競技場にたくさんいたと思うし、チームとして(失点を)0で抑えれば勝つチャンスが転がりこんでくるというところを、彼自身が一番責任を持ってやってくれました。好セーブ連発で、本当に彼が今日の勝ち点1に大きく貢献してくれたと思います」と守護神を称えた。

 F東京戦に続く連勝こそ逃したが、上位相手に勝ち点を積み上げ、13位をキープした。勝ち点は31で降格圏16位の神戸とは8差に広げた。指揮官は「(C大阪)ライバルとして勝敗を分けたというところでは、これを自信にして次に繋げていきたい」と次戦・京都戦で勝ち点3につなげることを誓っていた。

(文 近藤安弘)

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