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仙台が終了間際の鮮やかな逆転劇!“ライバル”F東京を下す

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[10.16 J1第26節 仙台 3-2 F東京 ユアスタ]

 13位・ベガルタ仙台と15位・FC東京の残留争いの真っ只中にいる両チームによる一戦は、仙台が後半41分からの逆転劇により3-2で勝利。負ければ順位の入れ替わる大一番を制し、大きな勝ち点3を手に入れた。

 仙台は前半10分、F東京FW大黒将志に先制点を決められたが同30分、MF斉藤大介のシュートがポストを叩いたこぼれ球をMF梁勇基が詰めて同点に追いつく。前節の名古屋戦に続く梁の2試合連続ゴールでゲームを振り出しに戻し、一気に勝ち越したいところだったが、後半7分に再び失点。F東京FW平山相太に決められて突き放された。

 それでもホームで絶対に勝ち点3のほしい仙台は、FW関口訓充、梁、MFフェルナンジーニョ、FW赤嶺真吾が前線で攻撃に絡み、チャンスを作る。同15分には赤嶺から関口につなぎ、シュートを狙ったがGK権田修一がストップ。その後も果敢に攻め込み、試合終了間際に執念の逆転劇を演じて見せた。

 後半41分、出場停止のDF渡辺広大に代わり、10試合ぶり先発のDFエリゼウが梁のFKを右足で押し込んで土壇場で同点に持ち込んだ。この一撃で勢いに乗ると、さらに45分、斉藤の右クロスをPA正面で赤嶺が頭で落とし、最後はフェルナンジーニョが右足でつめて決勝ゴール。鮮やかな逆転勝利を飾った。

 右膝の故障から前節復帰したばかりのエース弾、古巣相手に奮闘を見せた赤嶺のアシストで残留争いのライバルとの勝ち点差を6へ広げ、仙台の手倉森誠監督は「最後まで諦めなかった選手たちとユアスタに集まってくれた皆さんの力、ユアスタマジックですね」と満面の笑みを浮かべていた。

(文 片岡涼)

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