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GK清水が好守で7戦ぶり完封、「失点1をマイナス1にしていけば、ストライカーと同じ仕事がやれる」

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[9.11 J1第25節 浦和0-1山形 埼玉]

 モンテディオ山形は“ヤマナチオ”の真骨頂を発揮した。開始2分のMF山崎雅人のゴールを守り切り1-0勝利。順位は17位と変わらなかったが、勝ち点を20に伸ばした。残留圏15位の大宮に同8差に迫った。

 持ち味の堅守が発揮された。最後まで連動した守備を見せ、局面では体を張って守り抜いた。結果、7月24日の福岡戦以来リーグ戦7試合ぶりの完封をつかんだ。小林伸二監督は「崩れなくて、集中して守備ができたのが勝因だと思う」と守備に奔走したイレブンを讃えた。

 山形の堅守の代名詞とも言える男、GK清水健太が好守を連発した。前半45分にはゴール前にボールを入れられ、MF柏木陽介にフリーで打たれたが、間一髪で弾いた。こぼれ球をMF鈴木啓太に押し込まれそうになったが、こちらもしっかりと反応してセーブ。ここぞの場面で落ち着いた対応を見せた。清水は「レッズは個の力がある選手がいるので、そういうシーンはあってもおかしくないと思って試合に臨んでいた。その中でしっかり守れて良かった。とにかく失点が0で良かった」と笑顔を見せた。

 ここまで、なかなか無失点に抑えることができていなかったが、指揮官の指示通り、ブレずにやり通したことがこの日の成果につながったという。清水は「点を取られたり、勝ち点も取れていなかったけど、守備の手応えはあった。ブレずにやれば、失点はしなくなるだろうと思っていた。先に得点を取ってくれて、気持ち的には楽な所があった」と明かした。

 次節17日は8連敗中の川崎Fと対戦する。清水は「川崎Fは最近調子が良くないので、チャンスはあると思う。勝ち点3を狙っていきたい」と意気込んだ。それにはやはり、清水のファインセーブが必要になる。もちろん、川崎F戦だけでなく、逆転J1残留に向けて常に活躍が期待されている。

 清水は「正直、期待されてると思うけど、自分が良いプレーをして、失点1をマイナス1にしていけば、ストライカーと同じ仕事がやれると思う。それをやっていきたい」と力強く言い切った。守護神は“大当たり”を続けて“ミラクル残留”をたぐり寄せるつもりだ。

(取材・文 近藤安弘)

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