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3位・大分は熊本に苦杯、上位との差詰められず・・・

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[9.17 J2第34節 熊本2-1大分 熊本]

 3位・大分も敗れる――。17日のJ2第34節で3位の大分トリニータロアッソ熊本に1-2で敗戦。岡山に敗れた2位・湘南との勝ち点5差を詰める絶好のチャンスを逃した。

 今シーズンの「バトル オブ 九州」で2分2敗だった熊本がJ1昇格争いに食い込んでいる大分を止めた。右クロスからMF武富孝介が放った右足シュートやFW高橋祐太郎の決定的なヘディングシュート、そのこぼれ球に反応したFW齋藤和樹の右足シュートなど前半熊本に決定機を作られた大分だが、GK清水圭介の好守などによって無失点のまま試合を進めていく。

 だが熊本は前半36分、右サイドでボールを持った齊藤が中央へ絶妙なアーリークロスを放り込むと、DF間に入り込んで胸トラップしたMF吉井孝輔が左足で先制ゴールを流し込んだ。吉井の今季初ゴール。熊本が前半を1-0とリードして折り返した。

 この日なかなかサイドからのクロスが合わなかった大分だが、後半4分にサイド攻撃から同点に追いつく。FW森島康仁が左サイドのスペースへ展開すると、MF石神直哉のグラウンダーのラストパスをMF西弘則が右足アウトサイドで合わせて同点ゴールを押し込んだ。

 古巣・熊本から奪った西の貴重な同点弾。だが熊本はすぐにライバルを突き放す。8分、右スローインからMF藤本主税が後方のMF養父雄仁へ落とすと、養父のクロスボールをファーサイドの齊藤が打点の高いヘディングシュートでゴール左隅へねじ込んだ。

 ハーフタイムに高木琢也監督が「斜めのボールを入れていこう」と指示を出していた通りの攻撃から奪った勝ち越しゴール。細かく齊藤に指示を出していた指揮官は「彼は練習の中でもシュート練習を怠らずにやってくれているんですけど、こういう場でもなかなか足でのゴールがない。(齊藤には)多分キミは頭で点が取れるよとずっと話していたけれど、やっぱり頭でしたね」と微笑んだ。対して齊藤は「いつもそう言われている。きょうは頭で決められて良かった。養父さんからいいボールを来たんで、あとは押しこむだけでした。自分としてはもっと点取ってチームに貢献したいですし、チームとしてももって上に行けるように」とゴールでのさらなる貢献を誓っていた。

 大分は20分に元日本代表MF村井慎二、31分には前節の京都戦で先制ゴールを決めているFWチェ・ジョンハンを投入して同点に追いつこうとする。試合終盤、パワープレーから迫力のある攻撃を見せた大分だが、44分の村井のドリブルシュートは熊本の赤い壁に阻まれた。

 逆に熊本は45分にカウンターから武富の右クロスにファーサイドの齊藤が決定的な形で合わせる。大分は清水のビッグセーブで何とか同点への望みをつないだが、50分にMF丸谷拓也が放った右足シュートはゴールを捉えず。J1昇格争いで痛い敗戦となった。

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