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今季3度目の千葉ダービーはまたも1-1ドロー

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[3.29 ナビスコ杯第2節 千葉1-1柏 フクアリ]

 ナビスコ杯グループリーグは各地で第2節を行い、フクダ電子アリーナではB組のジェフユナイテッド千葉柏レイソルが対戦。ちばぎん杯、Jリーグに続き、今季3度目の千葉ダービーは、前半8分にFW新居辰基のゴールで千葉が先制したが、柏も後半31分にFW大津祐樹のゴールで追いつき、リーグ戦に続いて1-1で引き分けた。

 千葉は25日の神戸戦に続いてダイヤモンド型の4-4-2を採用した。GK櫛野亮に、4バックは右から坂本將貴、池田昇平、ボスナー、青木良太。中盤の底に斎藤大輔、右に工藤浩平、左に下村東美、トップ下にミシェウが入り、前線は谷澤達也と新居辰基が2トップを組んだ。
 柏は4-2-3-1で、GK菅野孝憲、4バックは右から村上佑介、古賀正紘、小林祐三、石川直樹。中盤は鎌田次郎と栗澤僚一のダブルボランチ、右に大津祐樹、トップ下にポポ、左に菅沼実が入り、フランサの1トップだった。

 千葉はビルドアップから早めにスピードのある2トップを最終ラインの裏に走らせ、チャンスを狙った。前半8分にはフランサからボールを奪い、ミシェウがふわりと浮かしたフィードをDFラインの背後に送ると、新居がGKと1対1に。これを落ち着いてゴールに流し込み、先制に成功した。
 最終ラインの乱れから失点した柏だが、徐々に千葉の攻撃にも対応。千葉が中央から早いタイミングで縦にボールを入れるのに対し、柏は両サイドを広く使って攻撃を組み立て、徐々に千葉を押し込んだ。
 劣勢の展開となった千葉も1ボランチの斎藤が広範囲のスペースを埋めながら素晴らしいボール奪取力を見せ、柏の攻撃を食い止めた。クロスを上げられても中で辛抱強くはね返し、1点のリードを守って前半を折り返した。

 後半に入っても柏が攻め、千葉がカウンターを狙う展開が続いた。支配率では上回る柏だが、なかなかシュートまで持ち込めない。逆に千葉はシンプルながらも後半6分に工藤の右クロスに谷澤がヘディング、同15分には下村の縦パスからミシェウがシュートを狙うなどフィニッシュにつなげた。
 柏は後半26分、フランサとポポを下げ、FW北嶋秀朗とMF太田圭輔を投入。同点ゴールを狙って一気に2人を交代すると、ここから再び猛攻に出た。ボールをじっくり回しながら両サイドから攻撃を仕掛け、千葉を自陣ゴール前に張りつかせると、後半31分、左サイドから石川がPA手前の大津に横パス。フリーでパスを受けた大津はドリブルで中に運び、右足の強烈なミドルシュートをゴールネットに突き刺した。
 ついに同点に追いついた柏は後半36分、菅沼に代えてFW李忠成功を入れ、さらに勝ち越しゴールを狙った。柏の猛攻は止まらず、その後も一方的に攻め立てたが、千葉がなんとか耐え抜き、試合は1-1のまま終了した。

(取材・文 西山紘平)

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