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奇跡再び!!千葉の133日ぶり勝利はまたもF東京から

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[4.18 J1第6節 F東京1-2千葉 国立]

 まるで133日前の奇跡の再現を見ているかのようだった。0-1の後半41分、FW巻誠一郎のゴールで追いつくと、後半ロスタイムにはMF谷澤達也のスルーパスに抜け出したFW深井正樹が左足で決勝弾。残り4分からの劇的な逆転勝利がジェフユナイテッド千葉にとって今季公式戦8戦目でのうれしい初勝利になった。

 千葉の公式戦勝利は昨年12月6日のF東京戦(4-2)以来のこと。J1残留へ勝利が絶対条件の試合で、0-2の後半29分から6分間で4発を叩き込み、奇跡の残留を成し遂げた、あの最終節以来だった。

 くしくも相手も同じF東京。昨季の最終節と同じ後半18分から途中出場し、チームを逆転勝利に導いた谷澤は「去年の最終節のような勢いがあった。やっていて、そんな(逆転できる)雰囲気があった」と力を込めた。

 F東京戦では何かが起こる。そんな予感をサポーターも、ピッチ上の選手も感じていた。「前回のイメージはあった。行けるんじゃないかという雰囲気が、僕らにもサポーターにもあったと思う」と巻も言う。133日ぶりの勝利の味に「勝ちに見放されているという感じで、長かった」と安堵のため息を漏らした。

 今季はこれまで公式戦7試合で5得点しかなく、1試合2点以上取った試合がなかった。2点目が取れず、追いつかれての1-1ドローは実に4試合。2得点目に、勝ち点3にあれだけ苦しんでいたチームがわずか4分間で2ゴールを叩き込むのだからサッカーは分からない。巻は「サッカーは難しいですね」と苦笑いしたが、この日の劇的勝利がチームの追い風になるのだけは間違いない。

(取材・文 西山紘平)

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