湘南が宿敵・仙台を下し14位浮上。阿部が決勝ゴール!
[4.25 J1第8節 湘南1-0仙台 平塚]
J1第8節の2日目が25日に各地で行われ、平塚競技場では湘南ベルマーレとベガルタ仙台が激突。昨季までともにJ2で切磋琢磨してきた両軍のJ1初対決は、湘南が後半21分にFW阿部吉朗が今季初ゴールとなる決勝弾を決めて1-0で勝利。4試合ぶりの勝ち点3をつかんだ。対する仙台は主力3選手を入れ替えたが実らず、リーグ戦3連敗となった。
湘南は前節のC大阪戦で、途中出場からゴールを決めたFW田原豊が先発復帰。新加入のMFハン・グギョンもリーグ戦初先発初出場した。システムはいつもと同じ4-3-3で田原は3トップの頂点に、ハンは2列目右に入った。(スタメン)
対する仙台はリーグ戦2連敗中でその間計6失点と堅守が崩れた。攻撃も読まれつつあるため、主力3選手を入れ替えた。DF渡辺広大に代わりDF鎌田次郎が初先発初出場、MF関口訓充に代わりMF太田吉彰が初先発、MFフェルナンジーニョに代わりFW中島裕希が5試合ぶりに先発した。システムはいつも通り4-4-2を敷いた。(スタメン)
晴天に恵まれた中での試合。湘南は持ち味の縦に速い攻撃で、仙台は長身の中原を活かすため、徹底したクロス攻撃でゴールを狙った。その意図が最初に形になったのは仙台だった。前半6分、中原貴之が左CKからヘディングシュート。さらに同8分には左サイドから太田のクロスに再び中原が飛び込み頭を合わせる。いずれも相手のマークにあってジャストミートせずに決められなかった。
湘南は田原のポストプレーから両サイド、2列目が攻撃に絡む。前半14分、MF坂本紘司がPA手前で右足ミドルシュート。また、長身の田原をめがけて高いボールを入れるが、こちらもゴールを脅かすまではいかなかった。
その後、仙台がボールを支配しはじめる。前半18分、左サイドから朴柱成のクロスに中島が左足でボレー。ジャストミートしたが、これは枠を外した。同20分にはカウンターから縦パスに中島が飛び出し、PA外左からロングループシュート。これはわずかに外れ、ゴールネットの上に落ちた。
湘南は前半36分、中村祐也がドリブルで仕掛けて右足でシュート。しかし、相手DFにブロックされる。さらに同43分にはPA中央やや左で得たFKを、中村が右足で狙った。しかし、GK林の正面で、ゴールは割れなかった。前半はやや仙台ペースで試合が進んだが、結局は0-0で折り返した。
後半、序盤は仙台がボールをつなぎ、湘南が守ってカウンターという図式となった。湘南は田原を残してほぼ全員が引いて守る時間が続く。それでも仙台が守備ブロックを崩せないため、ゴールは生まれなかった。
後半14分、仙台が絶好機を作った。主将のMF梁勇基の左CKを、ニアサイドにMF千葉直樹が走り込み、体勢は悪かったが何とか頭に当てた。ゴールインかと思われたが、間一髪でGK野澤に防がれた。湘南はその1分後、中村に代えてF新居辰基を投入し、右FWに入れた。
湘南は押され気味だったが、セットプレーから貴重な先制点を奪った。後半21分、右CKを場面で、左利きの坂本の巻いてくるボールに、FW阿部吉朗が頭を合わせてゴールネットを揺らした。阿部にとって今季初ゴールで、FC東京に在籍していた2006年シーズン以来となるJ1でのゴールとなった。
仙台は後半22分、中島に代えてMFフェルナンジーニョを投入。FWの位置に入れ、中原との凸凹2トップにした。
先制点後、湘南がリズムに乗る。左右のFWにボールを入れてそこから攻撃の形を作った。後半27分にはPA手前で田原がキープし、DFを交わして左足ミドル。わずかに外れたが、押し込む場面が増えた。
仙台は後半28分、富田に代えてMF関口訓充を投入。左MFに回り、代わりに梁勇基がボランチに入った。湘南も同34分、ハン・グギョンに代えて寺川能人を投入。2列目に据えて中盤の運動量を強化した。
後半37分、湘南は坂本の左CKを阪田章裕がヘディングシュート。タイミングは合っていたが、左に外した。仙台も反撃。同39分、PA外中央やや右で中原が強烈なミドルシュート。枠を捕らえていたが、GK野澤にセーブされた。
仙台はその直後、太田に代えて元日本代表FW平瀬智行を投入。中原との2トップにし、フェルナンジーニョを右MFに回した。そして後半40分、CKからDFエリゼウがヘディングシュート。ミートしていたが、わずかに左に外してしまった。
終盤、仙台が押し込む。湘南は後半44分、坂本に代えてDF島村毅を投入。守備固めを行った。ロスタイムは4分。仙台はCKのこぼれ球をフェルナンジーニョがゴールエリア左で拾いシュート。しかし、これは角度がなく、左のサイドネットに当てた。
湘南もPA内左で新居がシュート。さらに田原がGKが出ていたのを見て約35mのロングシュートを放ったが枠を外した。試合はそのまま湘南が1-0で勝利。4試合ぶりの白星をつかみ、17位から14位に浮上した。
<写真>湘南はFW阿部の得点で勝利
(取材・文 近藤安弘)
J1第8節の2日目が25日に各地で行われ、平塚競技場では湘南ベルマーレとベガルタ仙台が激突。昨季までともにJ2で切磋琢磨してきた両軍のJ1初対決は、湘南が後半21分にFW阿部吉朗が今季初ゴールとなる決勝弾を決めて1-0で勝利。4試合ぶりの勝ち点3をつかんだ。対する仙台は主力3選手を入れ替えたが実らず、リーグ戦3連敗となった。
湘南は前節のC大阪戦で、途中出場からゴールを決めたFW田原豊が先発復帰。新加入のMFハン・グギョンもリーグ戦初先発初出場した。システムはいつもと同じ4-3-3で田原は3トップの頂点に、ハンは2列目右に入った。(スタメン)
対する仙台はリーグ戦2連敗中でその間計6失点と堅守が崩れた。攻撃も読まれつつあるため、主力3選手を入れ替えた。DF渡辺広大に代わりDF鎌田次郎が初先発初出場、MF関口訓充に代わりMF太田吉彰が初先発、MFフェルナンジーニョに代わりFW中島裕希が5試合ぶりに先発した。システムはいつも通り4-4-2を敷いた。(スタメン)
晴天に恵まれた中での試合。湘南は持ち味の縦に速い攻撃で、仙台は長身の中原を活かすため、徹底したクロス攻撃でゴールを狙った。その意図が最初に形になったのは仙台だった。前半6分、中原貴之が左CKからヘディングシュート。さらに同8分には左サイドから太田のクロスに再び中原が飛び込み頭を合わせる。いずれも相手のマークにあってジャストミートせずに決められなかった。
湘南は田原のポストプレーから両サイド、2列目が攻撃に絡む。前半14分、MF坂本紘司がPA手前で右足ミドルシュート。また、長身の田原をめがけて高いボールを入れるが、こちらもゴールを脅かすまではいかなかった。
その後、仙台がボールを支配しはじめる。前半18分、左サイドから朴柱成のクロスに中島が左足でボレー。ジャストミートしたが、これは枠を外した。同20分にはカウンターから縦パスに中島が飛び出し、PA外左からロングループシュート。これはわずかに外れ、ゴールネットの上に落ちた。
湘南は前半36分、中村祐也がドリブルで仕掛けて右足でシュート。しかし、相手DFにブロックされる。さらに同43分にはPA中央やや左で得たFKを、中村が右足で狙った。しかし、GK林の正面で、ゴールは割れなかった。前半はやや仙台ペースで試合が進んだが、結局は0-0で折り返した。
後半、序盤は仙台がボールをつなぎ、湘南が守ってカウンターという図式となった。湘南は田原を残してほぼ全員が引いて守る時間が続く。それでも仙台が守備ブロックを崩せないため、ゴールは生まれなかった。
後半14分、仙台が絶好機を作った。主将のMF梁勇基の左CKを、ニアサイドにMF千葉直樹が走り込み、体勢は悪かったが何とか頭に当てた。ゴールインかと思われたが、間一髪でGK野澤に防がれた。湘南はその1分後、中村に代えてF新居辰基を投入し、右FWに入れた。
湘南は押され気味だったが、セットプレーから貴重な先制点を奪った。後半21分、右CKを場面で、左利きの坂本の巻いてくるボールに、FW阿部吉朗が頭を合わせてゴールネットを揺らした。阿部にとって今季初ゴールで、FC東京に在籍していた2006年シーズン以来となるJ1でのゴールとなった。
仙台は後半22分、中島に代えてMFフェルナンジーニョを投入。FWの位置に入れ、中原との凸凹2トップにした。
先制点後、湘南がリズムに乗る。左右のFWにボールを入れてそこから攻撃の形を作った。後半27分にはPA手前で田原がキープし、DFを交わして左足ミドル。わずかに外れたが、押し込む場面が増えた。
仙台は後半28分、富田に代えてMF関口訓充を投入。左MFに回り、代わりに梁勇基がボランチに入った。湘南も同34分、ハン・グギョンに代えて寺川能人を投入。2列目に据えて中盤の運動量を強化した。
後半37分、湘南は坂本の左CKを阪田章裕がヘディングシュート。タイミングは合っていたが、左に外した。仙台も反撃。同39分、PA外中央やや右で中原が強烈なミドルシュート。枠を捕らえていたが、GK野澤にセーブされた。
仙台はその直後、太田に代えて元日本代表FW平瀬智行を投入。中原との2トップにし、フェルナンジーニョを右MFに回した。そして後半40分、CKからDFエリゼウがヘディングシュート。ミートしていたが、わずかに左に外してしまった。
終盤、仙台が押し込む。湘南は後半44分、坂本に代えてDF島村毅を投入。守備固めを行った。ロスタイムは4分。仙台はCKのこぼれ球をフェルナンジーニョがゴールエリア左で拾いシュート。しかし、これは角度がなく、左のサイドネットに当てた。
湘南もPA内左で新居がシュート。さらに田原がGKが出ていたのを見て約35mのロングシュートを放ったが枠を外した。試合はそのまま湘南が1-0で勝利。4試合ぶりの白星をつかみ、17位から14位に浮上した。
<写真>湘南はFW阿部の得点で勝利
(取材・文 近藤安弘)
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