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ロスタイム弾!仙台が自力残留決める

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[12.4 J1第34節 仙台1-1川崎F ユアスタ]

 14位・ベガルタ仙台がDF渡辺広大の劇的な同点弾で、川崎フロンターレと1-1で引き分け。自力でのJ1残留を決めた。

 J2降格圏内16位のヴィッセル神戸との勝ち点差は3で15位のFC東京との勝ち点差は2。神戸との得失点差も6差と開いていたため、たとえ敗れても優位な状況にあった仙台だったが、ホームのサポーターの前で意地を見せた。

 仙台は今夏の加入後15試合4得点のFW赤嶺真吾が広島戦で左ハムストリングス肉離れの負傷を負い離脱。エースを欠く厳しい状況で迎えた川崎F戦で先制点を奪われてしまう。前半25分、DF森勇介のパスからFWジュニーニョにゴールを破られた。対して仙台はMF梁勇基やFW中原貴之らが前線でチャンスを作るが1点が遠い。

 それでも0-1のまま迎えた後半25分、仙台は今季限りでの現役引退を発表したMF千葉直樹をピッチへ。ブランメル仙台時代から仙台一筋でチームを引っ張ってきた“ミスターベガルタ”の投入で勢いを増して川崎Fゴールへ迫った。

 20本を超えるシュートを放ちながらどうしても1点を奪うことができなかった。それでもチーム全体の思いが後半ロスタイムに実る。48分、梁の右CKに合わせたのはPA内中央の渡辺。背番号3の放った渾身のヘディングシュートがゴールネットに突き刺さり、なんとか引き分けに持ち込んだ。

 16位に転落したF東京と勝ち点3差でJ1残留を決めた。試合後のインタビューで仙台の手倉森誠監督は「ホーム最終戦で勝てなかったことは残念だが残留することが出来て良かった」とコメント。ホーム最終戦で1年間応援してくれたサポーターに勝利をささげることは出来なかったが、今季7シーズンぶりに戻ってきたJ1の舞台でしっかりと残留を果たし、来年へつないだ。

(文 片岡涼)

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