beacon

5年ぶりJ1挑戦の福岡は新潟に3発決められ、完封負け

このエントリーをはてなブックマークに追加
[3.5 J1第1節 福岡0-3新潟 レベスタ]

 5年ぶりにJ1の舞台へ挑戦するアビスパ福岡の初戦はホームでアルビレックス新潟に0-3の完敗を喫する悔しい結果となってしまった。

 福岡は4-2-3-1のシステムでGKに神山竜一、最終ラインは右から山形辰徳、丹羽大輝、田中誠、キム・ミンジェ。中盤は中町公祐、末吉隼也のダブルボランチで右に岡本英也、左に松浦拓弥、トップ下に成岡翔が入り、1トップは城後寿が務めた。

 ファーストシュートを打ったのは福岡。前半5分、MF中町公祐がPA外からミドルシュートを狙っていった。クロスバー上方へ外れていったが、果敢に攻めていく姿勢をみせる。同15分には左サイドをドリブルで駆け上がったMF松浦拓弥がマイナスのクロスを上げ、これをMF岡本英也が横に流すと、最後はMF末吉隼也が右足でミドルシュートを狙ったが、枠外へ。その後も、MF成岡翔を起点に松浦や岡本が連動して、ゴールへ向かおうとするものの、なかなか前線へボールが収まらない。スコアレスのまま前半を終えた。

 前半から一転、後半は終始新潟ペースで試合は進んだ。後半7分、サイドから押し込まれて後手を踏むと、簡単に左クロスを上げられて失点。1点を追うことになった福岡は岡本に代えて、F東京から新加入したFW重松健太郎をピッチへ送った。同15分にはPA手前左から重松が個人技で持ち込み、右足でシュートを放ったがポスト右へ外れた。その後は決定機もつくれずに同24分、30分には右サイドを崩されて失点を喫し、一気に0-3に突き放された。

 なんとか意地をみせたい福岡だったが、同34分にはMF成岡翔がこの日2枚目の警告を受けて退場。3点のビハインドの上に、数的不利な戦いを強いられた。後半38分にはDF丹羽大輝からのパスを受けたMF田中佑昌がPA内右からシュートを狙ったが、わずかにポスト左へ外れた。そのまま試合は終了し、0-3の完封負けを喫した。

 福岡によると、篠田善之監督は「このゲームで一番重要だったのは先制点でした。自分たちが一瞬の隙を突かれ、背後を取られてからの失点というのは、今後に向けて見つめ直さなければいけません」と試合を振り返った。開幕前に中町が「厳しい戦いになると思う」と話していた通りのスタートとなってしまったが、まだまだシーズンは始まったばかり。次節はともにJ1昇格を果たしてきた甲府との一戦だ。勝ち点3を手に入れ、仕切り直しといきたいところだ。

(文 片岡涼)

TOP