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大前が直接FK弾!!清水が今季初白星

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[4.23 J1第7節 清水1-0福岡 アウスタ]

 中断期間を経て、いよいよ再開したJリーグ。清水エスパルスはホームでアビスパ福岡と対戦し、FW大前元紀の直接FK弾で1-0で勝利した。
 
 開幕戦での4-4-2から中盤の底にアンカーを置く4-3-3へシステムを変更。GKは山本海人、DFラインは右から辻尾真二、平岡康裕、岩下敬輔、太田宏介。アンカーを村松大輔が務め、右に枝村匠馬、左に小野伸二。3トップは右から大前元紀、高原直泰、伊藤翔が入った。

 先にチャンスをつくったのは清水だった。前半2分、MF辻尾真二の右クロスにFW伊藤翔が走りこむが合わず。同11分にはFW大前元紀がPA前中央から左サイドのMF小野伸二へ、相手のDFの股間を抜く技ありのパス。これを受けた小野がミドルシュートを放ったが、クロスバー上方へ外れた。

 チャンスを決めきれずに時間が過ぎると、福岡に流れを持っていかれた。サイドから簡単に崩されてクロスを上げられると、ピンチの連続。CKから、あわや失点のシーンはGK山本海人がなんとか防いだ。同37分には、大前の右クロスにニアサイドの伊藤が頭で合わせたが、ボールは枠外へ。1点を奪えずに前半は終了した。

 後半は、前半途中に足首を負傷していたMF村松大輔に代わって、MF山本真希をピッチへ送る。なんとか1点を取りに行こうと、後半22分には小野に代わり、FWアレックスを投入。システムは変わらず、アレックスは小野の位置へ入った。その後も大前と伊藤が前線でチャンスに絡み、相手ゴールへ襲い掛かった。

 そして待望のゴールが生まれたのは、後半35分。大前が前線へ蹴り込んだボールをPAライン手前の位置でアレックスがスルー。これが福岡のDF丹羽大輝の手に当たり、ハンドの判定。清水がPA前左の絶好の位置でFKを獲得した。キッカーを任された大前が右足で蹴ったボールは、目の前の壁を越えて、ゴール左隅へ突き刺さった。相手GKも見送るしかない鮮烈なFK弾でゴールを奪った清水が、そのまま1-0で勝利した。

 試合後のテレビインタビューで大前は「伸二さん(小野)や岩下さんに自信を持って蹴れば入ると言われていたので、思い切り蹴りました。点が取れて良かった」と笑顔で話した。今季の開幕戦では柏に0-3の完敗。大前のゴールが清水にとって、2011年シーズンのファーストゴールとなった。主力の大半が抜け、昨季からチームは大きく様変わりした。今年は大前や伊藤らの若い戦力が、清水を率いていく。

(文 片岡涼)

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