[5.4 J2第10節 千葉2-1愛媛 フクアリ]

　ジェフユナイテッド千葉が愛媛FCに2-1で勝利した。開幕から連勝を飾るも、前節で徳島に0-1で敗れたが、ここでしっかりと勝ちきり、単独2位に浮上した。

　前節の試合前に負傷した影響で、この日のFWオーロイはベンチスタート。明治大から加入した大卒ルーキーのFW久保裕一が初先発を飾り、1トップを務めた。

　前半27分、MF佐藤勇人がPA外左で倒されて、絶好の位置でFKを獲得した。キッカーはMF伊藤大介。右足で蹴り込んだボールは壁の上を越え、GKの手に当たりながらも、ゴールネット左へ吸い込まれた。伊藤のJ初ゴールで先制に成功した。

　1点リードで迎えた後半2分、ミドルシュートを沈められ、同点へ追いつかれた。しかし、チームを勝利に導いたのは、後半24分から出場したオーロイだった。相手DFのマークに苦しみ、なかなかチャンスに絡めなかったが、終了間際の後半45分、劇的な同点弾が生まれた。DF竹内彬からのロングボールをオーロイが頭で流すと、ワンバウンドしたところを捉えたFW深井正樹が左足でダイレクトに叩きこみ、決勝点を決めた。

　試合後のテレビインタビューで深井は「毎月1点は取りたいって言って、4月に取れなかったので5月に頑張ります」とさらなる活躍を意気込んだ。昇格候補と称されるチームのF東京や東京V、湘南が取りこぼす中で、千葉は、開幕からの4試合で3勝1敗と上々のスタートに成功している。

(文　片岡涼)