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目前で勝ち点3逃し、仙台は3位へ後退

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[5.17 J1第10節 C大阪1-1仙台 金鳥スタ]

 勝ち点3が目前で消えた。東日本大震災による中断後から3連勝を飾り、首位に立つベガルタ仙台はC大阪と1-1で引き分けて、3位に後退した。リーグ再開後、チーム最多の2得点を挙げているFW太田吉彰のゴールで先制したものの、終了間際に同点弾を決められた。

 DF朴柱成が出場停止、前節の福岡戦(1-0)で左足首を捻挫したFW赤嶺真吾も欠場。DF田村直也とFW中島裕希が今季初の先発出場を果たした。

 立ち上がりからチャンスをつくった。開始わずか1分、MF梁勇基の左CKにMF角田誠が頭で合わせたがクロスバーを叩いた。同10分には角田がミドルシュートを狙ったが、GKに止められた。待望の先制点が生まれたのは、同30分だった。DF菅井直樹の右クロスに飛び込んだのは太田。GKともつれ合いながらも、右足でグラウンダーのシュートを押し込み、先制点を決めた。

 後半に入っても、仙台は攻撃の手を緩めずに攻め込んだ。後半14分、FW関口訓充が左サイドのゴールライン際からドリブル突破。角度のない位置から放ったシュートはニアポストを叩き、ゴールネットを揺らすことはできない。

 1点のリードをなんとしても守りきるべく、後半16分にはMF高橋義希に代わってMF富田晋伍。同30分にはゴールを決めた太田に代えて、MF松下年宏をピッチへ送った。終了間際の同43分には梁に代わって、MF斉藤大介を入れて、守備を固めた。しかし後半ロスタイム4分、ロングボールから最後はFW小松塁に決められ、同点に追いつかれた。そのまま試合は終了し、1-1のドロー。まさかの展開に、終了のホイッスルが鳴るとピッチ上の選手たちは天を仰いだ。

(文 片岡涼)

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