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アレックス先制、高原2発、辻尾初ゴール!清水が4発大勝で5試合ぶり勝利

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[5.22 J1第12節 大宮1-4清水 NACK]

 J1第12節は22日、2試合を行い、NACK5スタジアム大宮では大宮アルディージャ清水エスパルスが対戦し、清水が4-1の快勝で5試合ぶりの勝ち点3を手にした。清水は前半39分、MFアレックスのゴールで先制すると、FW高原直泰が後半5分、14分に連続ゴール。同24分にはDF辻尾真二のプロ初ゴールでダメを押した。大宮は後半ロスタイムにFWラファエルの今季初ゴールで1点を返したが、1-4の大敗で5試合ぶりの黒星となった。

 最近4試合負けなし(2勝2分)の大宮は前節の山形戦(1-0)と同じ先発メンバー。システムは4-2-3-1で、2列目は右から東慶悟、藤本主税、ラファエルと並び、李天秀が1トップを務めた。
 一方、4試合勝利のない(2分2敗)清水は前節の神戸戦(1-5)から先発4人を入れ替えた。GKはプロ初先発の碓井健平で、MF小野伸二が4試合ぶり、FW高原直泰が3試合ぶりに先発復帰。5試合ぶりの先発となったMF村松大輔が中盤の底に入り、神戸戦でアンカーを務めたDF岩下敬輔は最終ラインに下がった。
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 立ち上がりからチャンスをつくったのはホームの大宮だった。前半8分、藤本が右サイドをオーバーラップしたDF渡部大輔にスルーパス。渡部は中に切れ込み、左足でシュートを狙ったが、惜しくもゴールポストに弾かれた。

 前半15分、藤本がPA外から狙ったループシュートはゴール上へ。同25分、藤本のスルーパスから李が右サイドを抜け出し、マイナスに折り返すと、ラファエルがフリーで合わせたが、シュートはDFのブロックに阻まれた。

 清水は前半20分に小野、同21分に村松が遠めからシュートを狙うも攻撃は単発。なかなかチャンスをつくれずにいたが、前半39分、一瞬の隙を突いた。右サイドから小野、FW大前元紀とつなぎ、大前のクロスに逆サイドから走り込んだMFアレックスが左足で合わせる先制点。劣勢だった清水がリードを奪った。

 清水の1点リードで折り返した後半は、思わぬ一方的な展開となった。後半立ち上がりの5分、再び右サイドから崩し、小野のパスからオーバーラップした辻尾がゴールラインぎりぎりから右足でクロス。これに高原が左足ボレーで合わせ、ゴール右隅に叩き込んだ。

 2戦連発となった高原の勢いは止まらない。後半14分、渡部のバックパスを奪うと、GKとの1対1から落ち着いてゴールに流し込む。高原のこの日2得点目で3-0とリードを広げた。

 まさかの展開となった大宮は後半17分、藤本に代えてFW石原直樹を投入。李が左サイドに回り、石原とラファエルが2トップを組む4-4-2にシステムを変更した。

 早めに1点を返したい大宮だったが、前がかりになったところを逆にカウンターで突かれた。清水は後半24分、途中出場のMF枝村匠馬から高木につなぎ、右サイドを駆け上がった辻尾にボールが渡る。辻尾は自ら中に切れ込み、左足でシュート。これがゴールネットを揺らし、4-0と試合を決定付けた。

 大宮は後半30分、相手ボールのスローインという判定に異議を唱えた李がボールをピッチに叩き付け、2枚目の警告で退場に。4点ビハインドの上、数的不利となり、後半ロスタイムにラフェエルが1点を返すのが精一杯。1-4の惨敗で今季2敗目を喫した。

 今季は開幕からの6試合でわずか4得点だった清水だが、この日は1試合で大量4発。後半37分には今季加入しながら腰痛で出遅れていたMF小林大悟も途中出場し、移籍後初出場を果たすなど今後につながる大勝となった。

(取材・文 西山紘平)

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