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好調・神戸、“負けゲーム”で8位後退

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[6・15 J1第15節 神戸0-0福岡 ホームズ]
 
 暫定5位・ヴィッセル神戸が今季勝ち点ゼロのアビスパ福岡に初勝ち点を献上した。試合後にはホームでの勝ち点3獲得を願い声援を続けていたサポーターもさすがにブーイング。和田昌裕監督はインタビューで「内容からしたらホントに負けゲームでした。よく勝ち点1取れたな、と。(サポーターから)ブーイングも頂いたことを選手たちも受け止めてほしいと思う」と選手たちに奮起を促した。

 第12節まで川崎F、清水、広島戦に3連勝。前節は後半44分の同点ゴールで今季無敗の仙台から勝ち点1をもぎ取った。そしてこの日は出場停止明けのMF大久保嘉人が先発復帰し、FWホジェリーニョ、FWポポ、MFボッティのブラジル人トリオも7試合ぶりに先発そろい踏み。3戦ぶりの勝利で上位争いに踏みとどまりたい神戸だったが、警戒していた相手の気迫に圧倒されて沈黙してしまった。

 攻撃面でほとんどいいところのなかった前半から立て直し、相手の運動量がやや落ちてきた後半半ばには決定機をつくったものの、ここでも得点に結びつけることができない。ポポの右FKに絶妙なタイミングでFW有田光希が飛び込み、16分にはDF河本裕之の折り返しから大久保がクロスバー直撃の右足バイシクルシュート。26分にもPAへのフィードに反応した大久保が切り返しから左足シュートを打ち込む。だが、懸命なプレーを見せる福岡ゴールを最後まで割ることができなかった。

 決定力を欠いた福岡を無得点に封じたものの、チームは3戦未勝利で暫定8位へ後退。和田監督は「選手たちは(福岡の状況を)理解していたと思うし、(この日へ向けて)気持ちも強めてきたけど、ビビッてましたね。きょうは勝ち点1を拾えた。逆に試合がなかったくらいに気持ちを切り替えて(次節の)山形戦に臨みたい」と“負けゲーム”からの切り替えを強調していた。

(文 吉田太郎)

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