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福岡は成岡が古巣から意地の追撃弾も……

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[6.25 J1第18節 福岡1-2磐田 レベスタ]

 最下位のアビスパ福岡はシュート数で磐田の3倍の9本を放ったが、あと1点及ばずに1-2敗戦。これで開幕から13戦未勝利となった。

 立ち上がりから積極的にプレスを掛け、ゴールを狙った福岡。前半22分にはMF末吉隼也がミドルシュート。同28分にはMF松浦拓弥、同39分にはDF和田拓三が遠目から狙うなど押しこむ時間もあったが、ゴールを決められない。すると、決して硬いとは言えない守備陣が踏ん張れず、前半43分に痛い2失点目を喫した。

 後半も諦めずに攻撃を仕掛け、後半14分には和田のクロスがGKを越えてクロスバーを直撃。運もなかった。それでも後半33分に、昨季まで磐田に所属していたFW成岡翔がDF山形辰徳の右クロスをヘディングで決めて1点差に迫ったが、あとが続かず。J1復帰初勝利はまたしても手にできなかった。

 クラブによると、篠田善之監督は「スタッフ、選手ともどもホームでこういう結果になって非常に悔しい思いをしています。それでも、連戦の中、選手たちは最後まで戦う姿勢を見せてくれましたし、失点した後にチーム全体がばらけずに戦えましたし、ゴールも奪えたので、ここ数試合で後退していたことが半歩前進できたのではないかと思っていますので、また前向きに次の試合に向けて準備をしたいと思っています」とコメントした。

 観客動員数は5865人で今季のホーム最少を更新。試合後はクラブの大塚社長がサポーターの前に現れ、頭を下げたという。苦しい戦いが続くが、選手は戦う姿勢を見せている。次節は7月2日で、ともに今季からJ1に復帰した甲府が相手。ライバルから勝ち点3奪取を狙う。

(文 近藤安弘)

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