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福岡が5年ぶりのJ1で待望の白星獲得!!公式戦210日ぶり勝利飾る

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[7.2 J2第2節 福岡1-0甲府 レベスタ]

 14試合目にして待望の初勝利を手にした。今季昇格組同士の一戦はアビスパ福岡に軍配が上がった。開幕から13戦勝ちなし(1分12敗)の福岡がMF田中佑昌の今季初ゴールで甲府に1-0で勝利し、5年ぶりのJ1の舞台で待望の白星を獲得。公式戦では昨年12月4日のJ2最終節・岡山戦(2-1)以来、実に210日ぶりの勝利となった。

 前半16分、9試合ぶりの先制に成功した。センターライン付近で田中佑が果敢にボールを奪取。右サイドのFW城後寿へパスを送ると、自ら前線へ走りこんだ。そして、城後の右クロスを右足でダイレクトシュート。これが決勝点となり、福岡が勝ち点3を手に入れた。

 試合後のテレビインタビューで決勝点を決めた田中佑は「長い間、苦しい試合が続いていた。惜しい試合もあったが勝ちきれない試合が多かった。ようやくホームで勝つことができて良かった。この勝ちで勢いに乗って勝ち点を積み重ねていきたい」と意気込んだ。

 決して簡単な試合ではなかった。それでも1点を守るべく運動量を落とさずに戦い抜いた。1点リードで迎えた後半も守りに入らず、後半15分には田中佑の右クロスから城後がシュート。同22分、またも田中佑の右クロスにMF鈴木惇が頭で合わせたがポスト左へ外れた。

 追加点は奪えなかったが、後半35分には鈴木に代わってMF中町公祐を投入。左大腿二頭筋筋挫傷で負傷していた主将が5月3日の仙台戦以来、10戦ぶりにピッチに立った。同38分には最後の交代枠を使い、DF山形辰徳に代えてDF山口和樹を投入して守備を締めた。そのまま逃げ切った福岡が1-0勝利を果たした。 

 篠田善之監督は試合後のテレビインタビューで「奪って素早く攻撃する形はずっとやってきていた。それが(得点に)つながったのは良かった」と安堵の表情をみせた。5年ぶりのJ1の舞台、勝ちのない苦しいトンネルをようやく抜け出した。J1残留を果たすにはまだまだ厳しい状況が続くが、この勝利を浮上へのきっかけにしたい。

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