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エース豊田の“2発”で鳥栖が1ヵ月ぶりの勝利

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[7.24 J2第22節 鳥栖2-1京都 ベアスタ]

 サガン鳥栖がFW豊田陽平の“2得点”で京都サンガF.C.に2-1で競り勝ち、5試合ぶりの勝利を飾った。

 公式記録はオウンゴールとなった先制点も、実質、豊田のゴールと言えるものだった。前半18分、左サイドを個人技で突破したMF金民友がアーリークロス。ボールはゴール前に飛び込んだ豊田の頭をかすめ、競り合ったDF森下俊の頭に当たってゴールネットへ吸い込まれた。

「ゴール前で仕事をしないと自分がいる意味はない。ゴールが入ってよかった。先に触ったのは感じているし、僕のゴールだと思います」。試合後のインタビューで胸を張った豊田に正真正銘のゴールが生まれたのは後半22分。左サイドからDF磯崎敬太が折り返すと、ニアのMF早坂良太がおとりとなり、逆サイドまで流れてきたボールを豊田が左足で流し込んだ。

 0-2と2点ビハインドを負った京都もここから猛攻を見せ、後半27分にMFチョン・ウヨンの右FKを途中出場のFW久保裕也がヘディングシュート。GKが弾いたこぼれ球をFWドゥトラが蹴り込み、1点差に迫った。

 ドゥトラの3戦連発弾で勢い付く京都は同点ゴールを目指して鳥栖を攻め立てる。しかし、後半42分、久保の折り返しを狙ったMF安藤淳のシュートもポストに弾かれ、あと一歩及ばなかった。

 2-1で逃げ切った鳥栖はこれで6月25日の岐阜戦(2-0)以来、約1ヵ月ぶりの白星。最近3試合はいずれも無得点に終わっていただけに、豊田に6試合ぶりゴールが生まれたことも大きい。「点を取れない時間が長かったけど、チームに貢献できてよかった」と安堵の表情を浮かべたエースは「ずっと勝ててなくて、今日も苦しい時間が続いたけど、勝ててすごくうれしいし、これからも勝ち続けていきたい」と決意を新たにしていた。

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