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東&渡邉弾で磐田を撃破、大宮が12度目の挑戦で今季ホーム初勝利!

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[8.27 J1第24節 大宮2-0磐田 NACK]
 お待たせしました! J1第24節の1日目が各地で行われ、NACK5スタジアム大宮では大宮アルディージャジュビロ磐田が対戦した。今季ここまでホームで勝ち星がなかった大宮だが、後半にMF東慶悟とMF渡邉大剛がゴールを決めて2-0勝利。ここまで6分5敗と苦しんでいたホームで、12試合目で初勝利をつかんだ。磐田は3戦勝ち星なしとなった。
 大宮は4-4-2を採用。GKは北野貴之、DFラインは右から渡部大輔、深谷友基、片岡洋介、金英權。ダブルボランチは青木拓矢と上田康太が組み、2列目は右に東慶悟、左に 渡邉大剛が入った。2トップはラファエルとホドリゴ・ピンパォンが組んだ。
 対する磐田も4-4-2を採用。GKは川口能活、DFラインは右から駒野友一、加賀健一、藤田義明、那須大亮。ダブルボランチは小林裕紀とロドリゴ・ソウトが組み、2列目は右に山本康裕、左に山田大記が入った。2トップは山崎亮平と金園英学が組んだ。
 いまだ今季ホーム戦に6分5敗と11試合連続で白星がないうえ、最近で見ても3分2敗と5試合連続で勝利がない大宮。この日はナビスコ杯を含めて最近5試合に2勝3分と相性の良い磐田だけに“12度目”の正直を成し遂げようと挑んだ。
 序盤からボールは磐田の方がつないだが、シュートチャンスは大宮が多く作った。前半4分、渡部が仕掛けて中央に突進し、PA内のピンパォンへ。しかし、新助っ人は切り替えしで時間を使いすぎ、シュートを打つ前に防がれた。同12分には東が仕掛けてグラウンダーミドル。同13分には再びゴール前でピンパォンが受けたが、浮き球だったうえ、相手に寄せられたこともあって上に外してしまった。
 磐田は、大宮がブロックを崩さずにしっかりと守ったため、シュートチャンスが作れない。大宮は奪ってからの縦に速い攻撃が機能する。前半20分には左サイドやや遠目から渡邉がグラウンダーのミドルシュート。そして同25分に、前半最大の見せ場を作った。
 右サイド、東がスピードを活かしてドリブルで深い位置まで仕掛け、絶妙な右足クロス。これをファーサイドでラファエルが丁寧に頭で折り返し、ピンパォンがダイレクトでヘディングシュートを放った。フリーだったが、上に外してしまい、スタンドからは溜め息が漏れた。
 磐田は前半30分、金園が中盤でパスミスを奪って突進し、右足でミドルシュートを放ったが、上に外れた。磐田はその後も中盤でのボール回しはやや優位に進めたが、大宮がしっかり守ったため、バイタルエリアを崩すことは出来ず。結局、前半はそのままスコアレスで折り返した。
 後半、ともにメンバー交代なくスタートした。磐田は14日の柏戦には6-1大勝したが、その後、横浜FMに0-1、仙台に1-1と波に乗り切れておらず、下位低迷の大宮からは勝ち点3が欲しいところだった。後半7分、ゴール前で山崎が右サイドのスペースに出し、山本康が抜け出してグラウンダークロス。これに金園が快足を活かして滑り込み、足を伸ばしたが上に外れた。
 磐田は後半11分、PA中央手前で山田が縦パスを落とし、金園が右足ボレー。これは一旦、DF深谷に阻まれ、こぼれ球から再び金園が右足シュートを放ったが、上に外れた。大宮は相変わらずカウンターがうまくはまるが、決定力不足が響く。
 後半13分、大宮は東がゴール前へドリブルで仕掛け、PA内左の上田にラストパス。しかし、タイミング的に上田の利き足とは逆の右足で打ちやすいコースに出てしまう。上田は右足でゴール左を狙ったが、コースがやや甘くGK川口にセーブされてしまった。
 磐田は後半19分、山崎に代えてMF山本脩斗を投入。山本脩は1・5列目に入った。対する大宮は同20分、ピンパォンに代えてFW石原直樹を送り出した。この時間、大宮がセカンドボールの奪取で優位に立ち、攻め込む時間が増える。磐田は後半25分、山本康に代えてMFジウシーニョを入れた。ドリブラーはFWに入り、山本脩は2列目の左に移った。
 そんな中、後半27分に大宮が先制に成功した。上田のロングフィードを、PA内右、深い位置でラファエルが走り込んでヘディングで落とす。これを中央の東慶悟が拾い、DF2人に挟まれながらも巧みなボールタッチでタイミングをずらして右足を一閃。11試合ぶり今季4得点目を決めて1-0リードをもたらした。
 これで大宮が完全に勢いに乗った。後半31分には大きな大きな追加点を奪った。中央で石原がPA正面の渡邉大剛にパス。渡邉はトラップから右足を振り抜き低く速いシュートを繰り出すと、これがゴール右に突き刺さった。渡邉の今季&移籍初ゴールで2-0リードに導いた。
 磐田は後半32分、最後の交代のカードを切る。那須に代えてMF西紀寛を投入。山本脩が左SBに入り、左MFに山田、右MFに西が入った。対する大宮は同38分、上田に代えてMF金澤慎を投入。さらに同39分には金に代えてDF村上和弘を送り出し、守備固めを行った。
 終盤、磐田は必死に攻めたが、大宮が堅守を発揮した。ロスタイムは4分。大宮サポーターの声援がどんどん大きくなっていく。48分、大宮はカウンターで東が右サイドを突破し、PA内に進入した。しかし、これは周りのサポートがなくゴールにはつながらなかった。直後に試合が終了。大宮が2-0で勝利し、今季12試合目の挑戦で、やっとホーム初勝利をつかんだ。
[写真]決勝点を決めた東
(取材・文 近藤安弘)

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