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19位・富山がJ2首位撃破!

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[8・28 J2第26節 富山1-0F東京 富山]

 19位・カターレ富山がホーム8,663人の観衆の前で首位撃破を果たした。FW黒部光昭が決めた1点を守り抜き、FC東京に1-0で勝利。富山によると、安間貴義監督は試合後会見で「選手たちは本当によくやってくれたと思います。練習通りアグレッシブに守備をして、しっかり崩して点を取ることができたことは良かったと思います。後半は我慢する時間が長くなってしまいましたけど、自分の役割をしっかり理解して、要所要所で抑えることができたう」と選手たちに感謝していた。

 値千金の決勝ゴールが生まれたのは前半34分だった。富山は右サイドのMF西野誠が中央へ向けてグラウンダーのボールを入れると、黒部とMF大西容平がワンツー。PAへ侵入した黒部が右足で決勝ゴールをねじ込んだ。「容平からいいボールが来て、普段は裏に抜け出して決めるのはコケ(苔口)がやるプレーだけど、自分もできるんだなと思った。素直に嬉しいです。中盤の3人がボールをキープしてあずけて、変化をつけて、(練習で)言っていた通り崩して点が取れた」と黒部も喜んだ一撃でF東京からリードを奪った。

 前半シュート2本だったF東京は後半だけでシュート8本。MF田邉草民の左足シュートがポストを叩き、交代出場のMF石川直宏が次々とシュートを打ち込んでくる。栃木戦に続く連敗を避けたい首位チームは移籍後初出場となるFW坂田大輔を投入するなど後半、その勢いを増した。だが富山は「ディフェンスとして体を張るのは当たり前なので、一人一人がしっかりやったから結果が付いてきたんだと思います」と振り返ったCB福田俊介ら守備陣が必死のディフェンス。最後まで集中力を切らさずに守りぬいた。

 黒部は「会社や選手が1万人を集めようとして8千人でしたがたくさん来てくれて、初めての人も多いと思うんですが、カターレ富山が誰もが知っている強いFC東京というチームに勝つという、サッカーの楽しさをみせられたので良かったです」。これまで以上の力を与えてくれたサポーターたちとともに首位撃破を果たした富山。巨大な相手を打破したこの日の勝利を今後の戦いにつなげる。

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