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震災から半年、仙台が赤嶺の3戦連発弾などで約4ヵ月ぶりの2連勝

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[9.11 J1第25節 甲府1-2仙台 中銀スタ]

 東日本大震災からちょうど半年となったこの日、ベガルタ仙台はFW赤嶺真吾の3戦連発となる決勝点で甲府に2-1で競り勝ち、2連勝を飾った。連勝はリーグ再開初戦となった4月23日の川崎F戦(2-1)から5月3日の福岡戦(1-0)までに記録した3連勝以来、約4ヵ月ぶり。赤嶺は試合後のインタビューで「今年のシーズンはいろんな思い、期待を背負ってプレーしている。これからもピッチ上で100%の力を出せるようにやっていきたい」とあらためて意気込み、手倉森誠監督も「年末まで被災地に明るいニュースを届けられるようにがんばっていきたい」と誓っていた。

 J1残留のために何としても勝ち点3の欲しい甲府に対し、組織的な守備で対抗した。前半29分には最終ラインの背後にスルーパスを通され、決定機をつくられたが、FWハーフナー・マイクがシュートミス。その後はピンチらしいピンチもなく、虎視眈々とチャンスを待った。

 均衡が破れたのは後半10分。MF関口訓充のスルーパスから北朝鮮代表MF梁勇基が右サイドを抜け出し、ゴール前に折り返す。GKとDFの間を通す絶妙なクロスをFW太田吉彰が押し込み、先制点。太田の5月7日・C大阪戦(1-1)以来、20試合ぶりとなる今季4点目で仙台がリードを奪った。

 狙い通りの試合運びで先制した仙台は、前がかりになる甲府に対し、カウンターから追加点を奪う。後半24分、DF田村直也が相手陣内でMFパウリーニョからボールを奪い、右クロス。赤嶺が打点の高いヘディングで合わせ、2-0と突き放した。

「うまくクロスにタイミングよくヘディングできた」という赤嶺は3戦連発。今季通算10得点と2ケタに乗せた。「(10得点は)シーズン前の自分の目標でもあったので、それを達成できてよかった」。後半38分に1点を返され、結局、赤嶺のゴールが決勝点に。2連勝で4試合負けなし(3勝1分)となり、シーズン当初を思い起こさせる好調ぶりを維持している。順位も6位に一つ上げ、5位鹿島とは勝ち点1差。赤嶺は「また上位に食い込めるように、一つひとつ頑張っていきたい」と力を込めていた。

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