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金ハット!豊田、得点ランクトップタイの2発!新居復活弾!鳥栖が暫定2位に急浮上

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[9.14 J2第5節 鳥栖6-0岡山 ベアスタ]

 J2第5節は14日、1試合を行い、サガン鳥栖ファジアーノ岡山に6-0で大勝した。MF金民友がハットトリックと爆発すると、FW豊田陽平も得点ランキングトップタイに並ぶ2ゴールを決め、今季途中から鳥栖に復帰したFW新居辰基が復活ゴール。役者そろい踏みのゴールラッシュで、この日試合のなかった他の上位陣をごぼう抜きし、6位から暫定2位にジャンプアップした。

 圧勝劇の火ぶたを切ったのは豊田だ。試合開始早々の前半3分、MF藤田直之の左CKに頭で合わせて先制点。同9分にも右CKから豊田が決定的なヘディングシュートを放つなど、立て続けにゴールを襲った。

 ここからはU-22韓国代表MFの独壇場だった。前半34分、右サイドから藤田がロングスロー。ゴール前で豊田が競り合い、逆サイドに流れてきたボールを金が左足で流し込んだ。後半12分にはMF早坂良太の絶妙なスルーパスに抜け出し、自身2得点目。さらに同20分、右クロスのこぼれ球をヘディングで押し込み、ハットトリックを達成するとともに、4-0と大量リードを奪った。

 後半31分には左サイドからの藤田のロングスローを相手GKがまさかのファンブル。ゴール前に詰めていた豊田が右足で難なく押し込んだ。さらに同37分、藤田の浮き球のスルーパスを新居がふわりと浮かしたヘディングシュート。ループ気味にGKの頭上を越したボールがゴールマウスに吸い込まれ、6-0のゴールラッシュを締めくくった。

 鳥栖にとっては、08年11月30日の仙台戦でFW藤田祥史(現横浜FC)が記録して以来、3シーズンぶりとなるハットトリック達成者が誕生。さらに、昨季限りで湘南から戦力外通告を受け、今年4月に5シーズンぶりの古巣復帰を果たした新居が出場3試合目で待望の今季初ゴールを決めるなど、これ以上ない形となった。

 2得点の豊田は試合後のインタビューで「チャンスがあったので決めときたかった」とハットトリックを逃したことを悔やんでいたが、これで今季通算12得点とし、FW深井正樹(千葉)と並んで得点ランクトップに立った。

 この日、他チームに試合がなかったためとはいえ、札幌、徳島、栃木、千葉を抜いて暫定2位に急浮上。この日の6-0勝利で得失点差も+21とし、首位・F東京の+23に次ぐ数字となった。「(順位は)暫定なので。僕らは目の前の一戦一戦を戦うだけ」と豊田。いよいよ熾烈さを増した昇格争いを勝ち残るためにも、弾みの付く大勝となったのは間違いない。

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