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福岡・松浦が先制点で勝利貢献も、次戦・因縁の仙台戦に出場停止

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[10.1 J1第28節 大宮0-2福岡 NACK]
 アビスパ福岡のMF松浦拓弥が大宮戦で貴重な先制点を決め、2-0勝利に貢献した。後半3分、左サイドで得たFKのチャンス。MF鈴木惇のキックを後半開始から出場したMF田中佑昌がファーサイドでダイレクトで折り返し、松浦が左足を伸ばしてゴールネットに突き刺した。
「FKで中に入ったのは、初めてかもしれない。それがうまくいってよかった。田中さんが折り返してくれて、自分の前のスペースがちょうど開いていた。うまく押し込めた」
 8月24日の神戸戦以来リーグ戦5試合ぶりの今季2得点目で、チームに白星をもたらした。この日は左MFで先発。攻撃面ではFW重松健太郎と何度も絡み、攻撃にアクセントを加えた。守備面も奮闘した。相手のエースFWラファエルが松浦のサイドに開くシーンが多かったうえ、対面には脚力のあるMF渡邉大剛がいたが、決して得意とは言えない守備でも奔走。完璧とまではいかないが、献身的な動きが無失点につながった。
 しかし、次戦に向けて“痛い出来事”があった。後半34分にドリブル突破の際に相手に倒されたが、故意だと判断されて逆にイエローカードを受けた。次節15日の仙台戦は累積警告で出場停止になってしまった。
 松浦といえば“仙台キラー”だ。磐田からレンタルで加入しているが、磐田時代の2008年のJ1J2入れ替え戦で仙台と対戦し、2戦3得点とチームの全得点を奪って残留に導いた実績がある。それだけに松浦の不在は悔やまれる。
「あの判定は納得がいかない。でも、自分も倒れないように強くなりたい」と言い、「仙台戦は出たかったので残念」とうつむいた。とにかく、仙台戦は味方を信じて待ち、その後の残り5試合に全精力をぶつけるしかない。松浦は「6試合、全部勝てば可能性がある。最後まで諦めない」と力強く言い切った。若きアタッカーは最後まで、奇跡を起こせると信じている。
[写真]先制点を決めたMF松浦。次戦の仙台戦に出場停止となった
(取材・文 近藤安弘)

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