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ロングスローから2戦連発、鳥栖が4発快勝で9戦負けなし

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[10.2 J2第30節 岡山2-4鳥栖 津山]

 4位サガン鳥栖はFW池田圭の2得点などでファジアーノ岡山に4-2で快勝した。2連勝で9試合連続負けなし(7勝2分)。次節16日の札幌との昇格争い直接対決に弾みを付けた。

 伝家の宝刀がいきなり炸裂した。試合開始早々の前半4分、左サイドからのMF藤田直之のロングスローに池田が頭で合わせる。前節・湘南戦(2-0)でもFW豊田陽平のゴールをアシストした藤田のロングスローが貴重な先制点を演出した。「藤田は毎日、腕を鍛えているので。いいボールが来て、触るだけだった」。試合後のインタビューで笑顔を見せた池田は後半立ち上がりにも再び勝ち越しとなるゴールを奪った。

 岡山は後半1分にMF澤口雅彦の右クロスからMF山崎正登が移籍後初ゴールとなる同点ヘッドを叩き込んだが、そのわずか3分後だった。鳥栖はDF丹羽竜平のロングフィードに池田が反応。DFラインの背後を取り、ヘディングで流し込んだ。「2点目も丹羽さんがいいクロスを上げてくれて、合わせるだけだった。みんなに感謝したい」。殊勲の2発にも池田は謙虚に語った。

 後半11分にはMF金民友がPA内左の角度のない位置から技ありの左足シュートで追加点。岡山も同17分にMF小林優希の左CKがオウンゴールを誘い、2-3と再び1点差に追い上げたが、鳥栖は同21分、右サイドをえぐった丹羽のクロスをMFキム・ビョンスクが頭で叩き込み、4-2と試合を決定付けた。

 9月14日にホームで対戦したばかりの岡山との再戦。「前回は6-0で勝っていたけど、気を引き締めてやろうと話していた。2失点したのは課題だと思う。次はいい準備をしたい」。快勝にも表情を引き締めた池田は「チームは一丸となってできている。負けられないので、一戦一戦を大事に戦っていきたい」と力説。今後は札幌、F東京、千葉など昇格争いのライバルとの直接対決を残している。残り10試合。悲願のJ1昇格へ、鳥栖がラストスパートに入る。

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