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豊田のハットなどで3度追い付くも…鳥栖は最下位・岐阜と4-4ドロー

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[10.30 J2第33節 岐阜4-4鳥栖 長良川]

 3度のビハインドもそのたびに追い付いた。2位サガン鳥栖はアウェーで最下位FC岐阜と対戦し、4-4で引き分けた。得点ランキングトップを独走するFW豊田陽平が今季通算19得点とするハットトリックを達成するなど脅威的な粘りを発揮し、連続無敗記録を14試合(10勝4分)に伸ばした。

 前半16分にFW嶋田正吾のPKで先制した岐阜は前半ロスタイムにもMF新井涼平からの浮き球のスルーパスに抜け出したFW西川優大が左足で追加点を奪った。

 まさかの2点ビハインドで前半を折り返した鳥栖だが、後半開始と同時にMF國吉貴博、DF田中輝和を投入し、反撃に出る。後半7分、MF早坂良太の右クロスに逆サイドから走り込んだ豊田が左足で押し込み、1点差に迫ると、同13分にもDF磯崎敬太の左クロスをPA内でコントロールした豊田が落ち着いて左足で流し込み、あっという間に試合を振り出しに戻した。

 ところが、後半21分、1本の縦パスから守備の乱れを突かれ、岐阜MF押谷祐樹の左足ミドルで2-3と再び勝ち越しを許す。それでも同31分、國吉の右CKから豊田がDFに競り勝って豪快なヘディングシュートを叩き込み、ハットトリックを達成するとともに3-3の同点に追い付いた。

 試合はまだまだ終わらない。岐阜は後半38分、押谷が右サイドからゴール前に折り返し、混戦の中を西川が押し込み、4-3。3度目のリードを奪った。

 4試合連続無失点中だった鳥栖守備陣が、今季最多となるまさかの4失点。このまま8月6日の草津戦(1-2)以来となる敗戦かと思われたが、試合終了間際の後半45分、磯崎のロングフィードを豊田が頭で落とし、早坂がシュート。こぼれ球をDF丹羽竜平が蹴り込み、土壇場で4-4の引き分けに持ち込んだ。

 執念で3度のビハインドを跳ね返し、勝ち点1を獲得した鳥栖。しかし、3位札幌、4位徳島がそろって勝ったため、札幌との勝ち点差は2、徳島との差も3に縮まった。最下位の岐阜相手にきっちり勝ち点3が欲しかったのは確かだが、常にリードを許す展開で負けなかったことをプラスに捉え、残り5戦で悲願のJ1昇格を成し遂げたい。

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