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徳島は愛媛に追いつかれドローも、得失点差で札幌を上回り昇格圏の3位浮上

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[11.6 J2第34節 徳島2-2愛媛 鳴門大塚]

 4位徳島ヴォルティス愛媛FCと2-2で引き分けた。勝利することはできなかったが、昇格圏の3位・札幌がこの日に行われた試合で敗れていたため、勝ち点59で並ぶと得失点2差で上回り、昇格圏の3位浮上を果たした。勝利すれば札幌を突き放せていたため、終盤の失点は悔やまれるが及第点のドローで試合を終えた。

 5分間のロスタイムで一気に同点に追いつかれた。2-0で迎えたロスタイムの表示は5分。目の前にあったはずの勝ち点3を一瞬で取りこぼしてしまった。まずはロスタイム2分、DF前野貴徳の左クロスはDFがクリアしたが、こぼれをゴール正面でMF大山俊輔に拾われると右足シュートを決められた。1点を返されると、さらに3分後、大山の右CKにMF田森大己が合わせてヘディングシュート。これがゴールネットを揺らし、2-2の同点。そのまま試合は終了し、“四国ダービー”は勝ち点1を分け合う結果となった。

 試合後のインタビューで劇的な同点弾を決めた田森は「(シュートは)自分でもどこにいったかわからなかった。周りの歓声で(シュートが入ったと)気がつきました」とゴールシーンを振り返った。対する徳島の選手たちは、終始リードしてのまさかの結果に肩を落としていた。

 徳島にとっては、もったいない引き分けとなってしまった。前半29分、スルーパスに抜け出して左サイドから仕掛けたFW佐藤晃大がPA内で倒されて、PKを獲得。これをMF徳重隆明が決めて先制に成功した。さらに前半42分、FW津田知宏の左クロスにファーサイドへ飛び込んだDFエリゼウがヘディングシュート。追加点を奪い、2-0で前半を折り返した。

 しかし後半に入ると一気に失速。前半は7本のシュートを放っていたが、終わってみれば後半のシュート数はわずか1本。愛媛に押し込まれる展開が続くと、終了間際に痛恨の2失点を喫してしまった。勝ち点1を手に入れ、昇格圏へ浮上したものの、この日の試合で受けた警告により、柿谷曜一朗、DF三木隆司、ペ・スンジンの3人が次節の栃木戦は出場停止となる。3位以内を維持し、J1昇格を手にするためにも総力戦で勝ち点3を上乗せしたい。

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