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36歳のベテランが2発!!徳島が逆転で暫定ながら2位鳥栖に勝ち点で並ぶ

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[11.19 J2第36節 湘南1-2徳島 平塚]

 悲願のJ1昇格を目指す3位徳島ヴォルティスはアウェーで湘南ベルマーレに2-1の逆転勝利を飾り、2連勝で勝ち点を65に伸ばすと、明日20日に北九州戦を控える2位鳥栖と勝ち点で並んだ。次節27日はホームで鳥栖との直接対決。昇格の行方を大きく左右する大一番となる。

 水が浮いたピッチにボールは転がらず、ハイボールも風で押し戻される。時折激しさを増す雨に視界も遮られ、まるで台風の中、試合をしているかのような厳しいコンディションでゲームは進んだ。

 そんな中、先制したのは湘南だった。前半22分、左サイドからMF菊池大介がクロスボール。ファーサイドで待つFW田原豊がヘディングで合わせ、ゴールネットを揺らした。

 J1昇格のためには絶対に負けられない徳島だったが、焦りからか全体のバランスが崩れ、なかなか攻め込めない。0-1のまま後半へ折り返したが、そんな嫌なムードを払拭したのは、出場停止のFW津田知宏に代わって前線で起用されたベテランだった。

 後半16分、中央でこぼれたボールをFW徳重隆明が狙いすましてゴール左隅に流し込む同点弾。さらに同32分、MF柿谷曜一朗からのパスに反応し、右サイドに走り込むと、右足から放たれたシュートはGKの手を弾いてゴールラインを割る。シーズン終盤に入り、4試合連続で先発起用されている36歳が3戦3発とする2得点。ベテランの勝利への執念がボールをゴールへと運んだ。

 試合をひっくり返した徳島は危なげなく試合を進める。後半37分には湘南の田原が2枚目の警告を受け、退場処分。数的優位に立った徳島がそのまま2-1で逃げ切った。「勝つことだけを考えてやっていた。みんなで奪ったゴール」。殊勲の徳重はチーム一丸でつかんだ勝利だと強調。「次はホームでのラストゲーム。絶対に勝ちたい」と、鳥栖との天王山に向け、高々と必勝宣言した。

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