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4位・徳島は2戦連続PK失敗が響く、終了間際の久木田弾で岡山に敗戦、初のJ1昇格ならず

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[12.3 J2第38節 岡山1-0徳島 カンスタ]

 逆転でのJ1昇格を信じ、なんとしてでも勝利の欲しい4位・徳島ヴォルティスだったがファジアーノ岡山に0-1で敗れた。この日の試合で勝ち点65で並ぶ3位・札幌が勝利したため、勝ち点3差に突き放されると4位が確定。初のJ1昇格は果たせなかった。前々節までは昇格圏の3位を維持していたが、前節の2位・鳥栖との直接対決で0-3で敗れると、一気に昇格圏外の4位へ転落。最終節での逆転を果たすこともできず、4位でシーズンを終えることになってしまった。

 得点機はあったものの、ゴールポストや岡山GK真子秀徳の好セーブに阻まれて1点が奪えなかった。前半40分には決定機が訪れる。しかし、MF柿谷曜一朗が左サイドから放った強烈なシュートはポスト右を叩き、跳ね返りはゴール外へ。0-0のままに前半を折り返した。

 後半立ち上がり3分には、FW津田知宏がPA内でMF田所諒に倒されてPKを獲得。先制点を奪う絶好のチャンスだったが、MF徳重隆明が蹴り込んだボールはGK真子の手を弾き、クロスバーに当たるとゴールの外へ。前節の鳥栖戦でも徳重はPKを相手GKに止められており、2戦連続でPKに失敗するという悔しい結果になってしまった。このチャンスを逃すと、ホーム最終戦で白星を飾ろうと向かってくる岡山に押し込まれた。

 そして終了間際のロスタイム5分、左サイドから押し込まれると、PA内左でキープしたDF植田龍仁朗のパスから、最後は東大卒のルーキーFW久木田紳吾に右足ダイレクトでシュートを決められて失点。0-1で試合は終了した。試合後、選手たちはピッチへ突っ伏して涙。一度は目前まで来ていた初のJ1昇格という夢を果たすことはできなかった。

 一方、岡山はホーム最終戦で2戦ぶりの白星を飾り、順位をひとつ上げると通算13勝9分16敗の13位で今季を終えた。決勝弾を決めた久木田は「最近は決めることができていなかったので、最後に決められて良かった」と笑顔。「龍仁朗くんからいいボールが来たので、合わせるだけでした」と得点シーンを振り返った。

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