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[全日本女子選手権]上尾野辺が決勝アシスト!!元日決戦は「想像できなかった」

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[12.27 全日本女子選手権準決勝 新潟レディース2-1日テレ・ベレーザ 国立]

 MF上尾野辺めぐみが正確な右足キックでアシストを決めた。1点リードで迎えた後半15分、獲得した右CKを蹴り込むと、このボールにMF川村優理が頭で合わせてシュート。2点差に広げることに成功した。その後に1点を返されるも、川村のゴールが決勝点となり、新潟は勝利。チームとしては初の国立決勝進出を決めた。

 決勝点のアシストに上尾野辺は「練習でやっていたCK。得点が入って良かった」とコメント。ゴールを決めた川村は「メグ(上尾野辺)がいいボールを上げてくれたので」と笑顔をみせた。練習でも幾度も繰り返しているセットプレー。川村は幾度も「メグのボールが良かったので合わせるだけでした」とチームメイトの“ゴール”であることを強調していた。

 上尾野辺は、なでしこジャパンの一員として、今年の8月には世界一に立ったものの、この1年間は反省の多いシーズンだったという。「サッカーとしては充実していたが、個人としては反省が多い1年だった」と振り返る通りだ。だからこそ、ロンドン五輪本大会もある2012年にかける思いは強い。「個人としてはもっと代表で試合に出られるように、そのためにもチームで結果を出していきたい」。2012年1月1日の決勝で日本一を勝ち取り、この上ないスタートを切りたいところだ。

 これまでの全日本女子選手権の決勝は、毎年実家に帰り、家族とともにテレビで見ていたという。元日決勝は「今までは想像できなかった高い目標」だったが、それがついに現実となった。「元日の決勝戦に出れることがうれしい。悔いのないように戦いたい」と力強く意気込んだ。

(取材・文 片岡涼)
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