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[全日本女子選手権]ベレーザ・岩渕、日本一の夢は明治大の兄に託す

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[12.27 全日本女子選手権準決勝 新潟レディース2-1日テレ・ベレーザ 国立]

 今季のなでしこリーグを2位で終え、今大会こそは頂点を狙っていた日テレ・ベレーザだったが、準決勝でアルビレックス新潟レディースに1-2で敗れた。日本女子代表FW岩渕真奈はドリブル突破で果敢に仕掛けたが連続ゴールはならず。試合後には「来年は元日決勝までいって、全日本で成績を残したい」と早くも前を向いた。

 岩渕の実兄は明治大のFW岩渕良太(F東京U-18)。明治大は全日本大学選手権で決勝進出を決めているため、妹の真奈が決勝に進出すれば、そろっての国立決勝進出が決まっていたはずだった。互いに公式戦があれば、「頑張って」と声をかけあうなど、仲が良い兄と妹。妹・真奈は1月5日に国立決勝が控えている兄へ向けて「お兄ちゃんには勝ってもらいたい」と思いを託した。

 今シーズンは故障の影響もあり、悔しい時期も多かった。それでも「チームとしても個人としても、この1年間は成長できたと思います。代表ではあまり試合に出ていないけど、いろいろな経験ができたので」と気丈に話した。ロンドン五輪本大会が控える来年へ向けては、「個人的にはまずチーム。足元から見つめ直していきたい。きょうのプレーみたいのをチームでしていてはダメだと思うので、その先に次のステップがあると思う」と意気込んだ。弱冠18歳ながら、多くの世界の舞台を経験してきたFW。来年はチームでの活躍をベースに世界大会に臨むつもりだ。

(取材・文 片岡涼)
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