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[全日本女子選手権]主力大量放出の年で4強入りも、岩清水は「悔しい…」と涙

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[12.27 全日本女子選手権準決勝 新潟レディース2-1日テレ・ベレーザ 国立]

 日テレ・ベレーザの日本女子代表DF岩清水梓は試合後、「やっぱり悔しいです」と涙を流しながら話していた。「(失点してから)取り返せるチャンスもあった。もう少しできたかなと思う。出し切って結果が出てこなかったら仕方ないけど、悔しい……」。後悔の言葉ばかりが口をついた。

 とはいえ、今季のベレーザはリーグ戦を2位で終え、全日本女子選手権では4強入り。常に日本の女子サッカー界でトップレベルに居続けた。昨季の主力からは、MF澤穂希やMF大野忍、DF近賀ゆかり、MF南山千明の代表選手ら4人がINACへ移籍。若手主体でチームの再構築を強いられたため、リーグ開幕前は苦戦も予想された、しかし、リーグ戦を終えてみれば、11勝2分3敗の2位。首位・INACとは勝ち点7差を広げられたものの、終盤まで優勝争いを繰り広げた。今季の成績を振り返ってみれば、十分な結果を残したといえる。野田朱美監督が「限られた駒、限られた戦力である意味つらいなかでやってきて、ここまで来たことは自分としては収穫」と話した通りだ。

 岩清水はチームが大きく変わった今シーズンを振り返り、「やっぱり難しかった。今年は成長の年だったと思う。ここで成長して経験した分、来年はもっと結果にこだわらないといけない。来年こそはタイトルを取りたい」と前を向いた。苦しい状況のなかでも、リーダーとしてチームを引っ張り、常にチームを4強へ牽引してきた。つらい時期をともに戦った仲間たちと日本一へ。2012年へ向け、岩清水はベレーザでのタイトル獲得を誓った。

(取材・文 片岡涼)
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