[3.20 J2第4節 横浜FC 0-0 東京V ニッパ球]

　J1昇格を目指すチームにとって、課題の残る一戦となった。東京ヴェルディは、ボールを支配しながらも得点が奪えず。最下位に沈む横浜FCを相手に0-0と、開幕4戦目にして初めて無得点で試合を終えた。

「(横浜FCは)監督が代わった直後の試合。それをモチベーションに変えてくるから、一番難しいとミーティングで話していた」という川勝良一監督の予想通りの展開となってしまった。

　前半の立ち上がりからボールを支配し、決定機をつくることはできていた。しかし、守備を固めてくる相手からゴールを挙げられなかた。「相手の最終ラインは、まるでザゲイロ(CB)が4人いた」とFWジョジマールが振り返ったように、スペースを埋めてきた横浜FCに対し、時間の経過とともに突破口を見つけられなくなる。

　前線にボールを入れられなくなると、ボランチやSBからの一本のパスで局面を打開しようとし過ぎてしまい、難易度の高いパスが増えていった。「自分で何とかしようとする選手が多くなって、イメージを共有できなかった」と後方からチームを見ていたDF土屋征夫は悔やむが、特に後半のラスト15分は、自分たちのミスからピンチをつくってしまった。

　試合後、最下位の相手との一戦を無得点で終えた東京Vイレブンに、サポーターからは容赦ないブーイングが飛んだ。それでも、土屋は「(ブーイングは)ファンの期待だと思うし、しっかり受け止める。でも、ネガティブになることはない」と断言する。

「ビデオを見たりして修正していけば、イメージは共有できていくはず。ネガティブに捉えずに選手同士で話し合っていきたい。いい勉強ができている」と、課題が早い段階で出ていることを前向きに捉えた。