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横浜FC・カズ「グラウンド内の整理できないと」

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[3.25 J2第5節 横浜FC 0-2 甲府 ニッパ球]

 後半32分、FW三浦知良がピッチに立った。山口素弘監督は、「2点差ついていましたし、あのまま指をくわえて時間が過ぎるのもイヤでした。攻撃に力をということと。ある程度、ピンチをつくられることを覚悟して、より攻撃に人数を割くこと、攻撃的に行くという姿勢を選手たちに伝えたかった」と起用の理由を説明した。

だが、4-3-1-2の1の部分、いわゆるトップ下にカズは入る予定だったのだが、そのポジションにFWカイオが下がってきて、思うように機能しない。ビルドアップに加わるために下がってくるカイオと、カズのポジションが重なり、前線でボールを受ける選手が足りなくなる場面もあった。状況を考えてカズが前線に行こうとしても、相手ボールになった時にカイオは相手を追わない場面もあり、結果的にカズが守備でもフォローに回らなければいけない状況になってしまった。

「チームとして、グラウンド内で役割の整理ができないといけない。細かい部分はどうしてもベンチからではできない」とカズは言う。

 だが、良い場面もあった。終盤にMF内田智也がフィニッシュに持ち込んだ局面を振り返り、「あの場面では、大久保と僕の距離感が良かった。距離感が良ければ、相手も大久保と僕のマークに付く。そうやってSBもしぼれば、内田の前のスペースが空く。そういうコンビネーションが必要だし、前線に一人だとそれはできない」と語る。

 監督が代わっても、ピッチ上で戦うのが選手であることは変わらない。選手たち同士で修正しなければいけないことも多い。この日、自身の持つJリーグ出場最年長出場記録45歳28日に更新したが、「たくさん試合に出て勝たないと、最年長記録もうれしくない」と唇を噛んだ。背番号11が、勝利のためにピッチ内で必要な修正を施し、2歳年下の指揮官をサポートしていく。

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