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横浜FC・山口新監督の初陣を飾れず。甲府に完敗

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[3.25 J2第5節 横浜FC 0-2 甲府 ニッパ球]

 J2は25日、第5節を行い、山口素弘新監督を迎えた横浜FCは、ホームでヴァンフォーレ甲府と対戦した。新監督の船出を白星で飾りたい横浜FCだったが、立ち上がりから甲府に主導権を握られ、前半終了間際に失点を喫する。後半14分にもセットプレーから失点した横浜FCは、監督交代も実らず0-2で完敗した。

 横浜FCの布陣は4-4-2。最終ラインは右から朴台洪、中野洋司、森本良、阿部巧。中盤はダブルボランチに八角剛史、中里崇宏、2列目は右に内田智也、左に高地系治、2トップはカイオと大久保哲哉。対する甲府も4-4-2を採用。最終ラインの右から福田健介、ドウグラス、山本英臣、石原克哉。ボランチの2枚は保坂一成と伊東輝悦、中盤の右は掘米勇輝、左に柏好文。2トップは高崎寛之とダヴィ。

 立ち上がりから主導権を握ったのは甲府だった。最前線のFW大久保哲哉にボールを集めてくる横浜FCの攻撃を読み切り、DFドウクラスをマンツーマンで付ける。ドウグラスが制空権を握ることで、横浜FCに攻撃の基準点をつくらせなかった。

 攻撃でも右サイドのMF堀米勇輝を中心に右サイドから崩す。シンプルにロングボールを入れても、2トップのFW高崎寛之、FWダヴィにボールが収まると、独力でシュートに持ち込んで行く。甲府が圧倒し、多くの決定機をつくり出したが、なかなかゴールを割れない。横浜FCも相手のミスにつけ込み、前半35分にFW大久保哲哉がシュートを放つが、大きくゴールの上へ外れていく。

攻め続けていた同43分、ハーフウェーライン付近、右から入れたロングボールに対し手前でダヴィがDFを引き付けてつぶれる。その先でボールを受けた高崎がDFとの1対1を制し、シュートに持ち込む。これが決まり、試合を優勢に進めていた甲府が1-0で先制する。

 後半もポゼッションで上回る甲府は、能力の高い2トップに効果的にボールを入れて主導権を握る。後半10分には、左サイドから崩し、中央から高崎がゴールを狙ったが、シュートはDFにブロックされる。その後も甲府は効率良く、少ないタッチ数のパスで前線にボールを運ぶ。横浜FCも同18分にDF阿部巧のクロスをゴール前でMF中里崇宏が頭で合わせるが、シュートはGK荻晃太に抑えられる。

 後半22分には甲府がFKから追加点を挙げる。DF山本英臣がループパスを壁の裏に出すと、そこで待ち構えていたダヴィがPA内に楽々と侵入。強烈なシュートを決めて、2-0とリードを広げた。同27分にも甲府はダヴィからのパスを受けたMF柏好文が、ゴール前でフリーになる。しかし、シュートを枠に飛ばせず、決定機を逃した。

 同32分、横浜FCは中里を外しFW三浦知良をピッチに送る。しかし、甲府にボールを回されるばかりで、攻撃時にボールを触れない。圧力を強める甲府は、途中出場のMF永里源気を中心に最後まで攻め続けた。同39分にPA内で永里がシュートを放つが、GK関憲太郎の好守に阻まれる。同44分にも永里のドリブルから、MF井澤惇が決定機を得るが、シュートはGKが触り、右ポストに当たる。同45分にも永里からのクロスをダヴィが左に外す。

 このまま試合は終了。山口新監督を迎えて、今季初勝利を目指した横浜FCだったが、ほとんど良い場面をつくれないままに敗れた。

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