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顔面骨折の巻の分まで…西の移籍後初ゴールなどで東京Vが4位浮上

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[3.25 J2第5節 東京V2-0草津 味スタ]

 東京ヴェルディがMF西紀寛の移籍後初ゴールなどでザスパ草津に2-0で快勝した。前節・横浜FC戦は0-0で引き分けたが、2試合ぶりの勝ち点3を獲得。3勝1分1敗の勝ち点10に伸ばし、4位に浮上した。

 均衡が破れたのは前半23分だった。右サイドからのスローインをPA内の西が頭で落とし、FW阿部拓馬がワントラップから左足でシュート。これはGKに弾かれたが、西がこぼれ球に詰め、先制点を奪った。今季、磐田から完全移籍で加入した背番号11の移籍後初ゴール。「阿部ちゃんのおかげです」と謙遜しながらも「やっと取ることができました。みんなのおかげです」と笑顔が弾けた。

 試合後のヒーローインタビューには、19日の練習中に顔面骨折の重傷を負ったFW巻誠一郎のユニフォーム姿で現れた。「みんな、あいつの分までがんばろうっていう気持ちが出たんじゃないかと思う」。チーム全員の思いをゴールという形で体現した。

 西の先制後は両チームともになかなか決定機をつくれず、淡々と試合は流れた。草津もFWリンコンを中心にチャンスをうかがうが、東京Vの守備陣も集中を切らさない。すると試合終了間際の後半ロスタイム、カウンターから途中出場のMF小池純輝が駆け上がり、スルーパスに抜け出した阿部が右足でダメを押した。

 草津は3試合連続の無得点で3試合ぶりの黒星。大分との開幕戦(3-2)での勝利を最後に4試合白星なし(2分2敗)となった。

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