[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.29 プレミアリーグEAST第3節 流通経済大柏高3-1鹿島ユース 流通経済大柏G]

　プレミアリーグEAST開幕戦の東京Vユース戦で公式戦デビューを果たしたばかりの流通経済大柏高(千葉)FW土井智樹(3年)が、公式戦初ゴールを含む3発。本人は「点だけでした。他はいいプレーができなかった」と苦笑いしていたが、公式戦2戦目で達成したハットトリックに加えて前線で身体を張ったプレーも見せた背番号15については、選手の評価について厳しい本田裕一郎監督も「土井さまさまだったな」と本人に直接声をかけて讃えていた。
　
　開幕戦で先制ゴールをアシストも、前節はベンチ外。それだけに気合十分で先発した土井は前半36分、SB原隆生の左クロスにファーサイドから飛び込むと頭で合わせて先制ゴール。さらに後半8分には右中間から左足シュートをゴール左隅へ流し込む。本来は右利きだが、まるで左利きの選手かのように、後半41分にも右中間から左足で正確にコースへ流し込んでゴール。「右利きなので右にフェイントをかければ、左は打ちやすい。あとは気持ちで入りました。チャンスをもらえたので結果を出せてよかった」とホッとした様子だった。

　裏に抜けるスピードが武器で憧れの選手は広島FW佐藤寿人とミランFWフィリッポ・インザーギ。この日、憧れの選手たちのようにPAでDF、GKとの駆け引きを制したFWは、このまま前線の核へと成長することができるか。「守備でも攻撃でもチームのために貢献すること」を目標に掲げる3年生FWがこれからもゴールを連発し、流経大柏躍進のけん引役となる。　

[写真]前半36分、流通経済大柏FW土井が先制のヘディングシュート

(取材・文　吉田太郎)

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