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F東京、羽生決勝弾で今季初白星

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[3.21 J1第3節 F東京 1-0 山形 味スタ]

 J1第3節は21日、各地で第1日5試合を行い、東京・味の素スタジアムではFC東京モンテディオ山形が対戦。F東京がMF羽生直剛の決勝ゴールで1-0で勝ち、今季初勝利をマークした。

 開幕連敗スタートで17位に低迷するF東京は、1-3で敗れた浦和戦から先発3人を入れ替えた。4-4-2システムのGKは権田修一で、4バックは右から徳永悠平、佐原秀樹、茂庭照幸、長友佑都。中盤中央に今野泰幸と梶山陽平が構え、右MFは石川直宏、左が羽生直剛、2トップはカボレと平山相太が先発した。負傷から復帰の佐原と石川、平山が今季初先発となった。
 一方、開幕戦で磐田に6-2で大勝するなど、初のJ1を1勝1分の3位と好スタートしている山形も4-4-2システム。GKは清水健太で4バックは右から宮本卓也、レオナルド、石井秀典、石川竜也。ダブルボランチに秋葉勝と佐藤健太郎、右MFがキム・ビョンスク、左が宮沢克行、2トップは古橋達弥と長谷川悠が先発した。

 試合はカウンター攻撃の応酬と激しいサイドの攻防戦となった。ホームで初勝利が欲しいF東京は前半、相手の浅いDFラインの裏のスペースを強襲。カボレや平山がスルーパスで抜け出し、決定的なチャンスをつくり出した。8分にはグラウンダーの左クロスにカボレが飛び込み、24分にはカウンターから石川のスルーパスで抜け出したカボレの右足シュートがゴールをかすめた。
 山形はオフサイドぎりぎりで飛び出してくる相手アタッカー陣に手を焼き、再三両サイドからクロスを上げられたが、レオナルドと石井の両CBが空中戦で奮闘するなど、ゴール前では相手に自由を与えない。逆に左サイドの宮沢のクロスと中央へ切れ込むドリブルや、長谷川のポストプレーから得点機をつくった。23分には宮沢のくさびのパスから長谷川、古橋とつなぎ、最後は右サイドでフリーとなったキムが決定的な右足シュートを放つ。だが、GK権田の果敢なセーブでシュートはゴールからはじき出された。

 再三PAまでボールを運びながらも得点に結びつけることができないF東京に対し、山形は後半8分、左MFに得点力の高い北村知隆を投入し1点を奪いにいった。だがF東京は直後の10分、長友が石川とのコンビで左サイドを破り、独走。ニアサイドのカボレを経由してパスを受けた羽生が、1トラップから冷静に左足でゴールへと流し込み、F東京が先制した。
 山形は北村のドリブル突破や宮本の右クロスから決定的な場面をつくるが1点が奪えず。開幕2試合で7失点を喫していたF東京は、4分間あったロスタイムにあわやの場面をつくられながらも守りきり、今季初勝利を挙げた。

<写真>後半10分、F東京MF羽生の決勝点後の喜び
(取材・文 吉田太郎)

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