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遠藤&レアンドロ弾でG大阪が粘る山形を振り切る

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[4.17 J1第6節 G大阪2-1山形 万博]

 J1第6節は17日、1試合を行い、万博記念競技場でガンバ大阪モンテディオ山形が対戦した。山形は前半ロスタイム、MFキム・ビョンスクのゴールで先制したが、後半に入ってG大阪がMF遠藤保仁、FWレアンドロのゴールで逆転し、2-1でリーグ戦4試合ぶりの勝利を飾った。

 G大阪は股関節痛のFWチョ・ジェジンがベンチスタートとなり、前線はFWレアンドロとFW山崎雅人のコンビ。中盤は右に橋本英郎、左にルーカス、遠藤保仁と明神智和がダブルボランチを組んだ。4バックは右から安田理大、パク・ドンヒョク、山口智、下平匠と並び、GKは藤ヶ谷陽介だった。
 山形も4-4-2で、GK清水健太、4バックは右から小林亮、レオナルド、石井秀典、石川竜也。中盤は秋葉勝と佐藤健太郎のダブルボランチ、右にキム・ビョンスク、左に北村知隆が入り、長谷川悠と古橋達弥が2トップを組んだ。

 立ち上がりはホームのG大阪が攻め込んだ。前半5分にはいきなり決定機が訪れる。安田理の右クロスのこぼれ球がフリーのルーカスの足元へ。ルーカスは余裕を持って右足を振り抜いたが、GKの手をかすめたシュートはクロスバーに弾かれた。

 押し込まれながらも組織的な守備で耐える山形も徐々に盛り返す。前半27分には長谷川の浮き球パスを受けた古橋がシュート。決して防戦一方にはならず、隙あれば先取点を狙っていくという意欲を感じさせた。

 G大阪は前半30分、ルーカスのスルーパスからレアンドロが抜け出し、右足でシュート。同32分には遠藤、橋本、山崎と細かくつなぎ、ルーカスがフィニッシュを放ったが、いずれもゴールの枠を捉えきれなかった。

 すると前半ロスタイム、アウェーの山形が先制に成功した。石川の右CKをファーサイドのレオナルドが頭で折り返すと、キムが左足でゴールに押し込む。山形が狙い通りの試合運びでリードを奪い、前半を折り返した。

 後半に入ってもG大阪はなかなか山形の粘り強い守備網を破れない。後半12分には山崎、安田理を下げ、FWチョ・ジェジン、MF佐々木勇人を投入。3トップ気味にして攻撃の圧力を強めると、ついに山形の堅守をこじ開けた。

 後半26分、レアンドロの縦パスを受けた遠藤が佐々木とのワンツーでゴール前に抜け出すと、左足でGKの頭上を抜く技ありゴールで同点に追いついた。山形はこの失点が精神的にも重く響いたか、前半からの脅威的な運動量が落ち始め、逆転を許してしまう。

 決勝ゴールを決めたのはかつて山形に在籍していたレアンドロ。後半33分、橋本のフィードのこぼれ球を左足ダイレクトで振り抜き、豪快にゴールネットに突き刺した。

 粘る山形を振り切っての逆転勝利。リーグ戦の勝利は3月14日の磐田戦(4-1)以来4試合ぶりで、21日のACLスリウィジャヤ戦に向け弾みの付く勝ち点3となった。

(文 西山紘平)

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