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蹴れるって素晴らしい by DJ KOHNO フロム ケツメイシ

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岡野雅行
by DJ KOHNO フロム ケツメイシ

 2009年も残すところ10日余り、今年は不景気の影響なのか年内目一杯働くところと、さっと早めに休みに入るところとの差が友人達を見てるとけっこうあるようですね。

 各チームも天皇杯で勝ち残っているガンバ、ベガルタ、グランパス、エスパルス以外は来年へのチーム構成の為の補強や、契約更改などがちらほらニュースに出てきます。期待されながら移籍する選手もいれば、まだまだやれるのに契約を切られたりと、まさにその選手の人生が動いている時期で、シーズン中よりもJリーグ関連のニュースは減っていますが、水面下ではもの凄く大切な戦いをしてる選手達が数多くいるという事はサッカーファンとしては認識しておきたいところだと思います。

 そして先日、JFLガイナーレ鳥取所属の岡野雅行選手が今シーズンの戦いを終え帰京してきたので食事に行くことになり、JFLでの様々な話を聞かせてもらう機会に恵まれたのですが、改めて本当にこの人が所属してきたチームで愛される理由が良く分かりましたね。
 とにかく嘘がない。サッカー選手も人気のある選手は様々な芸能活動(テレビやCMなど)を要求されるので、事務所等から世間に対するイメージをある程度操作されたり、サポーターとの付き合い等も壁をつくられたりしていくのが普通な所ですが、岡野さんは浦和時代からサポーターのコールリーダーと食事に行ったり、今年はガイナーレのサポーターのリーダーとも交流したりと、普通の選手が敬遠してしまうところにどんどんと普通の姿勢で入っていけるんですよね。
 僕も稀に、お酒飲むところでものすごーく酔っぱらったファンの方と会う機会があるのですが、そんな時どう接するのがベストだろうと思った時期が数年前にありました。そうなると答えは簡単で、格好つける必要もなければ偉そうにする必要もなし。普通にヒト対ヒトとして初対面の人間に対する礼儀をもって、構える事無く付き合えば良いだけだという事に気付きましたね。そのおかげかファンの人達と一緒にフットサルの大会やれたりと楽しくお付き合い出来ています。
 時には暴言を持って接してくる人もいますけど、、、

 ちなみに野人・岡野といえば、犬より速いとか、陸上部に100メートル走でバッシュ履いて勝ったとか笑える伝説エピソードが沢山あるわけですけど、このたび12/18にその半生を綴った『野人伝』という本を出されるそうです。

 なんだ宣伝かと思った方はちょっと待って下さい。このサイトは講談社が運営してますが『野人伝』は他社。通常だとこういう事を書いてはいけないんですが、『野人伝』で書いてる内容を聞いたらジョホールバルの時にあった事や、浦和時代にあった事などがかなり細かく描かれているそうで、スポーツライターの方達が取材で作り上げる本ではなく、選手本人が真実を語るわけですから、サポーターの認識と本当に起きてた事のギャップを埋めるのには最適ではないでしょうか。
 特に浦和サポーターはあの頃と今で変わった事を知られるのは、かなり有意義だと思いましたので気になる方は是非チェックして見て下さい。

 この「蹴れるって素晴らしい」は今回が年内では最後の更新です。来年のW杯イヤーもよろしくお願いします。

 それでは良いお年を!

※本コラムは隔週金曜更新予定ですが、次回更新は1月8日予定です。感想はこちらまでお寄せください。

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