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高校日本一・山梨学院碓井主将「ムヨクの挑戦者」

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第2回「100%。」

 山梨学院の練習量は全国のほかの名門校に比べると特別多いものだとは思いません。ただ練習時間の中では常に集中すること、毎日の練習を100%の力で行うこと。これはボクにとって譲れないものなので、みんなにも口に出して言いました。

 ボクは練習で100%でないっていうのは嫌。何故かっていうと、周りが手を抜いたら自分の練習にもならないじゃないですか。力として身につかないし、時間もムダ。だから自分は練習では常に100%でやりましたし、みんなにも100%でトレーニングするように求めました。

 オンとオフをしっかり分けて、やるときは100%でやる。これは全国大会でも自分たちのよさとなっていたと思います。ふざけるところはふざける。そして体を休めるところは休めるけど、試合前はふざけるようなことは絶対にしない。集中してサッカーだけのモードに切り替える。

 青森山田が有利と言われていた決勝戦。立ち上がりに自分たちが相手以上に集中してペースを握ることができたのも、もしかしたら自分たちのよさが大一番で相手との差となったのかもしれません。

 優勝した後、後輩たちには「山梨学院のサッカー場でやったことしか国立ではできないから。ここ(練習場)でできないことは国立ではできない」と言葉を送りました。自分たちは常に100%で練習をやってきたからこそ、財産を残すことができた。それは後輩たちにも受け継いでいってほしいと思います。

※本コラムは不定期更新です。このコラムの感想をこちらまでお寄せください。

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