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W杯32チームの法則 by 宝田雅樹

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[W杯参加204ヵ国編]204日連続企画(1) 豪州(AFC) オセアニアの乱獲者
by 宝田雅樹

 皆さん、W杯予選には興味ありますでしょうか?ここだけの話、本大会より予選の方が面白いのです。本大会は32ヵ国の悲喜交々しか味わえないですが、予選であれば10年大会は204ヵ国もの阿鼻叫喚を味わえます。
 このコラムではそんな204ヵ国の素顔に迫るべく204日連続でそれらの国々を紹介していきます。そして、このコラムが終わる頃、W杯地域予選の組み合わせ抽選会が行われ、いよいよ勝てば天国負ければ地獄の戦いが始まるのです。

豪州(AFC)
W杯予選参加回数 11回
W杯本大会出場回数 2回
最高成績 B16(06年)
W杯戦績(本大会含む) 98戦52勝25分21敗
首都キャンベラ
FIFA加盟1963年
FIFAランク43位(4/18現在)
 オセアニアの国で、同地域では絶対的な戦力を誇っていたが、ぬるま湯に浸かっていては向上しないと2006年にオセアニア連盟(OFC)からアジア連盟(AFC)へ転籍。アジア諸国にとっては長距離移動(特に西アジア)を強いる強豪が突如現れた格好となった。と、いうよりも「どう考えてもオセアニアだよね?」と突っ込みを入れずにはいられない。なお、豪州の転籍とともに他のオセアニア地域の国も同調してアジアへ転籍するという話もあったが、結局豪州を切り離しただけとなった。確かにオセアニアでは豪州は目の上のたんこぶだったが、今後のオセアニアの発展は望めそうに無い。と、いうかオセアニアはサッカーに興味無さ過ぎ。

ジンクス・データ
 参加した2つのW杯はいずれもドイツ大会(74年は西ドイツ)。いずれの大会も豪州を破った国が優勝しているので、本大会では縁起の良い対戦相手かも。また、W杯予選で勝利を収めた51勝のうち、30勝がオセアニア地域の相手からと、同地域での乱獲が目に余る。02年W杯予選では米領サモアを31-0というW杯最多得点記録で破り、手加減の知らなさを発揮。米領サモアはこの出来事がトラウマとなり、1週間寝込んだ。

天敵
 オセアニア時代は天敵が存在せず、増殖し放題のアメリカザリガニ状態だった。しかし、所詮お山の大将で、W杯予選プレーオフ(地域柄W杯予選大陸間プレーオフの最多経験国。戦績は6戦2勝4分)ではことごとく他地域の国に撃破され、最初のW杯出場から2度目の出場に8大会32年の歳月を費やすことになる。また、中東勢を苦手にしている節があり、イスラエルやイランに本大会出場を阻まれることが度々あった。中東勢とはW杯予選通算16戦3勝7分6敗。

カモ
 前述した通りオセアニア地域の国々には容赦が無い。同地域では39戦30勝6分3敗と圧倒している。また、東アジアの国々も得意としており、こちらは通算20戦12勝6分2敗。日本と韓国相手には無敗を誇り、66年W杯予選で北朝鮮に2敗して以来、この地域とのW杯は本戦を含め、現在まで無敗を維持している。

因縁
 豪州のライバルは隣国のニュージーランドとなる。とはいってもオセアニア地域ではニュージーランド位しか相手になるところはなく、W杯予選通算でも17戦10勝5分2敗と圧倒している。ただし、ラグビーでこの対戦が実現した場合、サッカーでいうブラジル-アルゼンチンに匹敵する黄金カードとなる。

豪州=パラメータ(100点満点)
攻撃力  65
守備力  50
タレント 55
経験   30
手加減  1

(ジンクス担当 宝田雅樹)

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