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蹴れるって素晴らしい by DJ KOHNO フロム ケツメイシ

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W杯とJリーグ
by DJ KOHNO フロム ケツメイシ

ついに発表となった日本代表23名。やはりというか大きなサプライズはありませんでしたね。
矢野選手に関しても以前から岡田監督の評価は高かったですし、川口選手もベテランとしてのキャリアを踏まえた上での選出。

バックアップメンバー7名をみても、育成枠ではなく何かが起きた時に必ずや力になってくれるであろう選手が選ばれていると思います。バックアップメンバーに関しては、各チームサポーターから多少の不満が漏れている(期間中にナビスコカップがあるため)ようですが、前回にも田中選手の負傷により急遽茂庭選手が呼ばれ、なおかつ出場まで果している事を考えれば、選手の夢である舞台につながる可能性を持っているわけですから気持ちよく応援して欲しいと思いますね。

入ってほしかったと思う選手は勿論いますが、この23+7(そしてサポートメンバーも)で闘うと決まった以上応援していきたいと思います。

そしてJリーグのリーグ戦はもう少しで中断期間に入るわけですが、皆様の感想はいかがでしょうか?
清水のここまでの躍進はさすがに想像していた人は少ないと思いますが、試合を見ればあの守備ブロックの堅さは本物でしょうし、守備が安定しているという事は大きく崩れる事もないでしょうが、まだまだ先は長いのでこのまま突っ走りきれるという保証はありません。

個人的に今年はというか今年もなんですが注目していたのが、浦和レッズ。フィンケ監督2年目での成果がどのように現れるかに期待と不安を持って観ていたのですが現在の順位は4位。試合数での勝ち点はほぼ去年と変わらないのですが、大きく期待してしまう内容の試合は去年よりも増えていると思います。

僕が一番そう思った試合が第7節での川崎戦。フィンケ監督になってからのレッズはいわゆるポゼッションサッカーを目指してきたわけで、お手本となるチームはバルセロナみたいですね。
バルサ程の精度とはいかないまでも、ゴール近くまでは巧く運べるようになって来てたのが去年の印象ですが、そこからシュートまでいけない所にフラストレーションを感じていました。日本人の気質にはそういうサッカーは合わないんじゃないかとも思っていた位です。

ですがこの日の川崎戦では去年までが嘘のような積極性で、繋ぐ時は繋ぎ、行く時は行くというスピードの緩急が大変あり、見ていて凄く楽しかったです。全然バルセロナ的ではなかったですが、ダイナミックな展開もあり豊富な運動量とスピード感で見る人をワクワクさせるところに、微妙にプレミアリーグのアーセナルを彷彿とさせるものがあり、その時思ったのが『見たかったレッズはバルサよりもアーセナルだったんだな』と感じました。レッズに魅せて欲しいのはこのスピード感と迫力だったんですね。

経営体制が変わり、毎年のように代表クラスの選手を連れてくる事は出来なくなったようですが、このようなサッカーを続けてくれればスタジアムに見に行きたくなる人は凄く増えると思います。

少し気になるのが、それ以降少しペースダウンした試合展開が増えてる事。もしかしたら川崎戦のサッカーはフィンケ監督の意図したものではなく、あえてあの時のようなサッカーを封印しようとしてるのでは? なんて勘ぐってしまいますが、チーム内部にいるわけではないので真相はわかりません。
これからはフィンケ監督の表情にも注目していきたいと思います。

W杯後には良いにせよ悪いにせよ影響は多々出るであろうJリーグですので少しでも魅力的な試合が増えてくれる事を願っております。


※本コラムは隔週金曜更新予定です。感想はこちらまでお寄せください。

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