“最後の晩餐”
[6月3日午後11時@サースフェー]
明日4日はいよいよW杯前最後の強化試合となるコートジボワール戦。日本代表チームは試合後いったんサースフェーに戻ってから5日夜に南アフリカへ出発しますが、僕はコートジボワール戦が終わったらサースフェーには戻らず、そのままチューリヒに移動して、5日朝の飛行機でいったん帰国する予定です。
というわけで、個人的にはサースフェーに泊まるのは今夜が最後。“最後の晩餐”は「車エビとほうれん草のリゾット」(写真)でした。
スキーリゾート地のサースフェーはこの時期、シーズンオフ。ほとんどのレストランが閉まっていて、食事する場所も限られていました。
結局、サースフェーでは4回夕飯を食べたんですが、そのうち3回は同じイタリアンレストラン。唯一、前日2日だけは別のレストランで食べたんですが、それもイタリアンレストランが「家族サービスデー」ということで休みだったから。この店のリゾットが美味しくて、常連になってしまいました。
今夜はオニオンスープとリゾットを注文したんですが、イタリア人の店主もすっかり顔馴染みになってしまい、前菜とデザートのサービス付き。ちょうどレストランのテレビではイタリア代表がメキシコ代表に1-2で負けている試合が流れていたんですが、そんなことも気にせず、サービスしてくれました。
開いているレストランが限られているということで、僕らだけでなく、他の日本人メディアもいつもここで食べていたんですが、店主も日本に愛着を感じてくれたのか、明日のコートジボワール戦も観戦に行くそうです。W杯に弾みを付けるという意味でも大事な試合ですが、せっかくシオンまで見に来てくれる店主のためにも、日本代表には是非いいゲームをしてもらいたいです。
(文 西山紘平)