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SAMURAI密着日記

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初めて聞いたアフリカーンス

[6月7日24時@ジョージ]

ジョージ到着2日目。岡田ジャパンが『完全公開練習』を行うことがアナウンスされ、ジョージ市の地元紙にもその情報が掲載されたため、午後4時からの練習には、約3500人のジョージ市民が詰めかけてくれました。

子どもたちの多くはブブゼラを吹きっぱなし。そのため、岡田監督や選手同士がいつもより大きな声を出していることが、開かれた口の大きさや表情から見て取れます。

けれども聞こえるのはブブゼラ、ブブゼラ、ブブゼラ。

練習後に岡田監督が「地元の人々が来てくれて、雰囲気を味わえたので良かった。声もほとんど聞こえなかったし、音でどれくらいかき消されるか、経験できて良かったんじゃないの」というほどのブブゼラシャワーでした。

ところが、大音響の隙間を縫って聞こえてきた声がありました。隣の席の方々が、何やら聞き慣れない言葉で会話しているのです。

『アフリカーンス』でした。アフリカーンスとは、オランダの植民地であった時代にオランダ語を基礎にフランス語、ドイツ語、マレー語や現地の言葉が融合してできた言語です。もちろん、何を言っているのかさっぱりわからないのですが、音の印象としては、子音に対する母音の比率がオランダ語よりやや高いかなという感じです。

「南アでは90%がアフリカーンスを話します。オランダ語がベースの言語ですが、オランダ語より易しいのです。アフリカーンスと同様に、90%の人々が英語を話します。でも、普段の言語がどっちかは、人によって違うのですよ」

なんだか勉強になります。それと、ブブゼラの音によって、声がいかにかき消されるか。岡田ジャパンにとってもよい学びになったはずですね。
(文・矢内由美子)

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