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SAMURAI密着日記

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技術委員会が連れて来たかったある選手

[6月9日18時@ジョージ]
 何が何やらよくわからない混乱ぶりでした。10日午後2時からオウテニキア競技場サブグラウンドで始まった練習試合。相手はジンバブエ代表でした。

 え? ジンバブエ? モザンビークじゃないの? 

 元々発表されていた相手はモザンビークでした。ところが、モザンビークは8日夜にポルトガルとヨハネスブルクで国際親善マッチを行い、0-3で負けて(前半0-0と健闘)から数時間後に、「コンディションに問題がある」との理由で日本戦を断ってきたのです。

 しかも、ジョージで安眠中の日本のスタッフに電話がきたのは9日の夜中1時過ぎ。やはりアフリカの常識は一味違うのでしょうか……。

 ともあれ「代表チームと練習試合をしたい」という岡田監督の要望に応えるため、スタッフは大慌てでジンバブエに電話をしました。(それも当然夜中の電話ですが、アフリカ基準ということで……)

 すると、以前から「日本とやりたい」と言っていたジンバブエが、すぐに来てくれることになりました。対戦相手と試合時間の変更を、試合開始わずか4時間前に知らされた報道陣が戸惑ったのは言うまでもありませんが、ここはアフリカ。多少はしょうがない。(噂ではモザンビークと日本の間でマッチフィーが折り合わなかったそうです)

 さて、その試合ですが、30分×3本が終わって互いに無得点無失点。0-0で終了しました。ジンバブエがほぼ不眠でジョージまで来ていたことや、実力差(ジンバブエは世界110位)を考えると、さすがに2、3点は欲しかったところですが、ここは「手応えがあった」という本田の言葉を信じたいと思います。

 ところで試合後、原博実氏との雑談で出てきたのが「サポートメンバーがいいクッションになっている」「山村がいい」という話です。そして、9日のナビスコカップ最終節・浦和対横浜F・マリノス戦で、1月の骨折後初めて試合に出た山田直輝(浦和)については「(メンバー発表前に)試合に出ていたら連れて来ていたんだけどね」とポツリ。やはり、評価は高いのですね。
(文・矢内由美子)

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