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SAMURAI密着日記

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ダーバンのプリンセスは怖いところに住む!?

[6月18日20時@ダーバン]
 くつろぎのジョージから空路1時間半。東海岸のダーバンに着きました。飛行機を降りたとたん、体を包み込む温かい風。気温23度、汗ばむほどの陽気です。ケープタウンともジョージともブルームフォンテーンともまったく違う亜熱帯気候です。

 そして、飛行機を降りて視覚的に感じたこと。ここはインド系の人々が多い!

 マハトマ・ガンジーが非暴力を訴えるためにダーバン郊外に農場を購入し、そこを拠点としたこと。現在の人口の2割がインド人であること。事前にそういった情報は仕入れていましたが、本当に多いんですね。

 おでこに、ティカの赤い粉をつけている人もけっこう多いです。アフリカでインド人を見ると、やはり自分も同じアジア人種だな―と感じます。

 ところで日本代表の本日の練習会場は、予定が変更されて急きょ、ダーバン近郊の『プリンセス・マゴゴ競技場』になりました。

 ダーバンのスタジアムが新しくて芝の根付きが悪いのか、すでに2試合やっていて芝が痛んでいるから、という理由でした。

 われわれ報道陣も向かったのですが、乗ったタクシーの運転手が「どうしてそんなところに行くんだ?」と聞いてきます。

 「日本代表が練習をやるから」と言うと合点がいったようですが、しばらく走らせているうちに、なるほど、タウンシップのエリアに入りました。運転手は「ここは危険だ」「ブラックゾーンだ」と警戒心を強めています。

 他の報道陣にも聞いたところ、「運転手が怖がって信号で止まらなかった」という話もありました。特に何事も起きなかったのでいいのですが、運転手が嫌がるほどのエリアで公式練習をさせるのは……、ねぇ。
(文・矢内由美子)

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