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カシージャス、恋人とともに決勝のピッチへ

[7月7日25時@ダーバン]
 無敵艦隊スペインが、初の決勝進出を決めました。今大会、スペインは決勝トーナメントに進んでから3戦連続で1-0の最小失点勝利。44年ぶりに優勝を果たした08年の欧州選手権でも、決勝トーナメントでは3試合連続完封勝利を収めており、悲願の初優勝に向けて吉兆と言えそうです。

 連続完封勝利を支えているのは、何と言ってもGKカシージャスです。

 1981年5月生まれの29歳。レアルマドリードの下部組織で育ち、99/00年シーズンにトップチームでデビューを果たしました。そのシーズン、18歳の若さで欧州CL優勝。レアルマドリードの当時の監督は、現在のスペイン代表を率いているデルボスケでした。

 端正な顔立ちと抜群の反射神経を生かしたセービングで、女性にも大人気のカシージャスですから、関わる女性たちも超絶美人ばかり。06年ドイツ大会時には前妻のエバ・ゴンサレスさんが、ワールドカップ戦士の美人妻ランキング1位に選ばれました。

 そして、現在の恋人はスペインのテレビ局のピッチレポーターとして南アに派遣されているサラ・カルボネラさんです。「世界一セクシーなジャーナリスト」としてたびたび取り上げられているので、ご存知の方も多いと思います。

 そのカルボネラさんですが、まさに彼女は勝利の女神ですね。パラグアイ戦でPKを見事にストップしてチームを勝利に導いた姿は神々しかったです。(カシージャスがPKを止めたのは02年日韓大会のアイルランド戦に続いて2度目でした)

 グループリーグ初戦のスイス戦では、中途半端な飛び出しで失点し、0―1で敗れるという最悪のスタートを切っていますが、カルボネラさんはミスを犯した恋人に対し、「あのミスの原因は?」など、厳しい質問を飛ばし、プロ魂を見せました。

 もしかしたら、そのときの彼女の婉曲的な叱咤激励があったからこそ、初戦黒星から立ち直れたのかもしれません。ドイツに勝ったこの日の会場は、スイス戦と同じダーバンスタジアムでした。

 プロとしてスタートしたときの恩師デルボスケとともに、そして、最愛の彼女とともに、初優勝を味わう瞬間はすぐそこに。名前どおり「イケル」感じがしてくるから不思議ですね。
(文・矢内由美子)

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