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蹴れるって素晴らしい by DJ KOHNO フロム ケツメイシ

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清水、強さの秘密
by DJ KOHNO フロム ケツメイシ

ちょうど折り返しを迎えたJリーグ。ここで面白いデータを見つけたのでご紹介します。『過去5シーズン優勝チームは折り返し地点でトップ3に入っているチーム』という事なのですが、前節に鹿島との直接対決大一番で勝利をおさめた清水が首位、2位に名古屋、3位に鹿島という結果になっていますね。

清水、名古屋と共に今シーズンが始まる時に、積極的な補強を行った事が共通点としてあげられると思います。よく怪我人の復帰が補強だという話もでますが、チームにとって足りないピースを冷静に分析するのはとても大事なんですねえ。
補強等でしっかりと戦力アップをはかってきた上位2チームと、やっぱり強いなーと思わされる熟練の鹿島。優勝は、過去5シーズンのデータ通りこの3チームからなのか、まだ残り試合もかなりあるので、この争いに飛び込んでくるチームがあるのか、非常に楽しみです。

というわけで今回は清水エスパルスについてですが、W杯の中断期間の時に、数名の清水の選手と会う機会がありました。
当然の如く、「ここまで今シーズン強いなあーってなったのは何故?」という質問をぶつけてみたのですが、チームの良いところが本当に次々出てくる。
戦術的な部分は素人の僕がかいつまんでも誤解を招くだけだと思うので省略しますが、印象に残っているのが、「選手同士の仲の良さ」という点。
なんでも、だれかの誕生日があればほぼ全選手が集まってパーティー等をするそうです。その選手が主役なのでパーティーの内容も主役を喜ばせるためにやるのだからと、一度ボーリング大会を一次会にした時があるそうです。身長が低い選手もいますが当然一般人ではないガタイの良い集団に、他のお客さんはドン引きだっただろうなと思えるとなかなか微笑ましい感じがしますね。

こういうエピソードが山程あるそうですが書ききれないので、本題に入りますが、こういった話を聞くと、ほほえましく思う方がいる一方、「プロのくせに遊びやがって」「戦う集団じゃねえ」といった批判をする方が必ずいますが、プロとして戦う為にこそこういった息抜きが大切だと僕は思う。そして仲が良いという事はピッチ内でもただのチームメイトとしてのカバーリングではなく、仲間としてのカバーリングができるはず。
それは日本代表が南アフリカで行ったのと同じ類のモノでしょう。
勿論ポジション争いなど仲間同士で戦わなければいけないところもあるけれど、それは最終的にチームが勝つための事だから。
かつてJリーグを盛り上げたチームは「夜の話題」も強かった。全盛期のヴェルディしかり。ACLを取った時の浦和しかり。一番大切なのはONとOFFの切り替えではないでしょうか。ゴルゴ13じゃないんだから。
今の清水の強さの秘密は結構そういうところに隠れてる気がします。
昨年は首位に立ってから嘘みたいに連敗してしまいましたが、今年はどうでしょう?
なんだか最後までいけそうな気もしますが、まだまだ半分終わったばかり。
そんなところにも注目しつつ後半戦のJリーグを楽しみたいと思っています。

※本コラムは隔週金曜更新予定です。感想はこちらまでお寄せください。

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