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蹴れるって素晴らしい by DJ KOHNO フロム ケツメイシ

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香川選手への期待
by DJ KOHNO フロム ケツメイシ

いや~凄い、とにかく凄いのが香川真司選手。
今季からドルトムントに渡り勝負をしているわけですが、ここまで早く目に見える結果を出してくれる選手なんて久々の登場ではないでしょうか。

通常日本人が海外に行く時って、まず『挑戦』と言われます。それもそのはず、サッカー界では後進国の日本ですので本場のヨーロッパに行くには、いわゆるジャパンマネーと言われる物の存在も決して小さくない。きつい言い方をすれば、ユニフォームが売れるから留学させてあげるよと言われてる部分も事実としてあるだろう。
ですが、それは大人の事情。
そんなの関係なくピッチで出す結果のみで存在価値を示さなければいけません。

かつて浦和にマリッチというFWの選手がいました。
決してスキルフルというわけでもなかったんですが、もの凄く献身的で入団した当初から僕は好きでした。
その旨を当時の選手達に言った所、帰ってくる言葉は『外国人枠としては物足りない。だって助っ人のはずでしょ』。う~んごもっとも、それもそのはずそのタイミングで実は、アルゼンチン人の若くてリーグでも凄い点を取ってる選手が来るかもしれないとなっていたんですね。
ですが当時の指揮官のギド(ブッフバルト)が選択したのがマリッチだったわけです。同じタイミングで加入したポンテがスーパーなプレーを発揮すればする程、なんでこいつは、、、、なんて言われていたわけですね。しかし徐々にフィットしてくると本当に価値のあるゴールを決めてくれていた。浦和が天皇杯を制した時、マリッチのゴールはサポーターからすれば忘れられないものが多かったと思います。

だからこそ今でも語られる選手なわけです。Jリーグが始まった当初いわゆるビッグネームが数多く来日してくれましたが、そんな中本当に活躍してくれたのはほんの一握りでしょう。
それだけ違う国で結果を出す事は難しいと思う。ですが今、香川選手が見せてくれている事こそが、向こうの人からすれば当たり前なのかもしれません。

それもそのはず、応援してるチームにブラジル人が入ったって聞いたら誰でも期待するじゃないですか。だけどその選手がベンチにも入れなかったら、『あいつはチャレンジしに来てるんだから長い目で見よう』とはならないでしょう。

それだけ“助っ人”外国人に向けられる視線は厳しいと思いますが、それも含めての挑戦。

海外にチャレンジした偉大な先人達の歴史に香川選手も入れるか、今はゴールも決めて、一般紙にも多く取り上げられています。

彼はいったいどこまでいけるのでしょうか?
僕は今まで作られて来た多くの歴史、(中田英寿選手のスクデット、小野伸二選手のUEFAカップ、中村俊輔選手のマンUゴール等)これらを超える事を期待したいと思います。

※本コラムは隔週金曜更新予定です。感想はこちらまでお寄せください。

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