延長終了間際の決勝点、あきらめなかったから勝てた
by 平尾優頼
by 平尾優頼
市立船橋高校は7日の選手権千葉県予選準々決勝で習志野高校と戦い、延長戦で1-0で勝ちました。
試合はずっと攻めていたけどなかなか入らない状態。0-0のまま延長戦の後半も残りわずかで、もしPKになったら怖いと感じていました。でも残り1分に和泉のセンタリングから藤橋が決めてくれました。
習志野のこの試合にかける思いはすごくて、球際の粘りとか手ごわかったです。また自分たちはスカウティングされていたようで、セットプレーはほぼ全員で守られていた。接触プレーで藤橋の歯が3本、根元から折れちゃうようなこともあって本当に苦しい試合でした。
でもあきらめなかったことが一番大きかったと思います。延長になってから、気が抜けたのか習志野の足が止まって市船がペースを握られるようになりました。相手には足が攣っている選手もいました。そして流れをつかんで最後、点が入った瞬間はベンチだったり、応援してくれているみんながピッチに入ってくるくらいの勢いでした。
勝因のひとつは交代選手たちの活躍だったと思います。松野が入ってから流れが変わったのがありましたし、和泉にしてもチャンスに絡んでくれました。交代出場の選手が流れを変えてくれたのが大きかったです。
また、自分たちDFは、チームをコントロールできなかった前の試合(対柏陵戦)から改善できたと思います。守備の面では落ち着いてコントロールして決定機をつくらせなかったですし、カウンターの縦パスに対してはしっかり弾けていました。もともと相手は「蹴ってくるしかないだろう」という考えだったので、その点を落ち着いて抑えることができました。
大変な試合でしたが、こういう接戦を経験したのはチームにとって大きかったと思います。また応援してくれた3年生には泣いている人もいて、そういうのを見るとなおさら自分たちは負ける訳にはいかない、と思いました。こういう人たちの思いも込めて勝っていきたいです。
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