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山梨学院日記~王者奪還~ by 白崎凌兵

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「全部獲る」
by 白崎凌兵

 高校サッカー選手権が終わり、各地で新チームがスタートしています。ゲキサカでは今冬の全国高校選手権優勝校の滝川二高校の新チーム主将によるコラムと昨冬の全国高校選手権優勝校の山梨学院高校の新チームコラムも同時スタートしました!
 日本一奪還を目指す山梨学院のコラムのタイトルはズバリ、『2011山梨学院日記~王者奪還~』。J注目のエースであり、主将も務めるMF白崎凌兵主将(2年)にコラムを綴ってもらうことになりました。
 選手権では前回王者のナンバー10として大会優秀選手に選出される活躍を見せた白崎選手。チームの目標である全国タイトル奪還を果たすかどうかとともにJ入りを狙う注目選手の新コラム、ぜひお楽しみください。


 山梨学院のキャプテンをしている白崎です。プレーはもちろんこれから1年間、コラムも頑張りますのでよろしくお願いします。

 山梨学院の新チームはもうスタートしていて山梨県の新人戦では決勝に進出することができました。滑り出しがいいと感じています。今年のチームは昨年に比べても攻撃に連動性があって、いろいろなバリエーションからゴールが取れている。守備面では多少やられるところはありますけど、それでも失点していません。
 今年のチームの目標はタイトルを全部獲る、ということです。それができる可能性はあると思います。でも今のままじゃ無理。選手権終わって新チームを見ると、まだ甘い人がいるし、これからですね。個々のレベルアップもしなければいけません。

 プロを目指す自分にとっても今年は重要な1年になります。足元のドリブルやパス、シュートとボール持ってからのところは負けない自信があります。負けず嫌いなんで目の前の相手に負けないことです。

 選手権では手ごたえがありました。もっとレベル高いかなと思っていたけど、実際「できるな」という印象。流経柏に負けた準々決勝で自分はマンマークされましたけど、前半はそれでもやれていたと思います。でも後半はDFラインでボールを回せなくなって自分にもボールが入ってこなくなりました。もっと自分にボール欲しかった。言い訳のようになるかもしれませんけど、マンマークをつけられても、マークのない足にパスをもらえれば自分はできたと思う。負けて活躍できなかったということで「何もできなかった」とか「やられた」という印象があるのは悔しい。敗退はしたけれど、自分としては負けたと感じていないです。

 今年は相手からマンツーマンをつけられる回数も多くなると思います。自分はその中で、誰が見ても「白崎は抑えられていない」というプレーを見せたい。昔よりもJに近づけたと思っていますけど、誰が見ても納得する形でプロにいきたいです。
 自分は学院に来て最初は国体の県選抜からも落ちてしまいました。走れない選手だったので、チームでも下の方だったと思います。でも吉永監督たちから「走れないと使わない」と言われて学院の走るサッカーの中で走ることができるようになりました。

 またメンタルも弱く、課題だと思っていました。これまでは(前主将の宮本)龍クンとか3年生に甘えて、やりたいようにやってきました。でも今年はキャプテンになりました。やる前は向いていないと思っていましたけど、キャプテンなんで自分がやらなかったらチームがダメになる。推薦もあったけど、ここでやれれば人間的にも強くなれると思いました。高校最後の1年間、今以上にプレーでも精神的にも強くなって、学院でみんなと一緒に獲れるタイトル全部獲るために頑張ります。

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